こんにちは。サイちゃんです。
ちょっと困ったちゃんな問題が見つかりました。
きっかけは、指をさしながら説明した塾長の解説なんですが、問題は、次の通り。
(1) 10に5をたして、ひく。何をひくのと同じか。
(2) これをばらして、10を( )て、( )を( )のと同じ。
(1)は、そのまま答えを、(2)は穴埋めをしてくだサイ。
で、これが、なかなか、期待している解答が返ってきません。
この文章は、□-(10+5)の式を説明した文章です。
もちろん、(1)の解答は15。
でも、15と答える人の少ないこと少ないこと。
そして、(2)は、「10を(引い)て、(5)を(たす)のと同じ。」です。
ということで、どうして期待した解答が返ってこないのかと、聞き取り調査をしてみました。
1つ目は、主語っていうか、何からひき算をするのか書いていないということ。
何から引くかは、関係なので、あえて書いていないんですが、それが混乱の元になっているみたい。
5をたして、(5を)ひくから0と答えてみたり、
5をたすんだから、無理矢理ひき算に直すと言う意味で、-5と答えてみたり。
どちらも、よく読むと、間違いということがわかるのですが、そこまで、思考が回らないよう。
「ある数から、10に5をたした数を引く」と書くと、少しは理解しやすくなるかな?
2つ目は、根本的に理解できない。
小学2年生で、習うんじゃないのかと思うんです。
でも、そう思って調べてみたら、直接的な話が、どの学年からも見つけられませんでした。
中学校では勉強しないので、常識として、自分で気が付けという話なのかもしれません。
ちなみに、中学校では、当たり前として、扱われます。
でも、そういう話なので、根本的に、たした数をひくのと、それぞれを別に引くという行為が同じということが、そもそもピンとこないようです。
数学って、算数もそういう部分があると思いますが、定義を文章にすると、非常にわかりにくく、理解しがたい文章になってしまいます。
でも、それ以外の表現方法がないので、どうしようもないという話。
これ、「AI vs 教科書の読めない子どもたち」の新井先生の受け売りなので、間違いないかと。
数学(算数)の難しさの所以を感じたエピソードでした。
とにかく、昨日の「根本から理解する」にもつながってきますが、根っこから理解することが大事です。
意識して、文章を読むようにしてくだサイ。