中2の悪魔

こんにちは。サイちゃんです。

「中だるみの中2」というのは、有名な話です。
中1は、初めての中学校で、慣れるまで大変で、何事にもちゃんと取り組みます。
中3は、進路という課題に直面し、やらないとどうにもならない状況になり、しょうがなく、何事にもちゃんと取り組みます。

しかし、入学式もない、卒業式もない中2は、目立った目標もなく、緊張感もなく、どうしてもたるんでしまうという話です。
目の前にマンガがあれば手を伸ばし、スマホやゲームに興じる・・・そんな誘惑に負ける様を表したものです。

この業界では有名な話で、最も大きな課題なのかもしれません。
そんな「中だるみの中2」をとある先生が、「中2の悪魔」としゃれた表現をしました。

さて、そんな中2の悪魔ですが、もちろん、ただたるんでいる子も少なくないですが、
正直、ほとんどの子は、たるんでいるのではなく、「思春期」です。
反抗期とも言いますかね?
でも、反抗期という表現をすると、どうしても、反抗している様子を思い浮かべてしまいますが、反抗しない思春期もあると思います。

中2の時期(早い子は中1の3学期くらいから)は、ホルモンバランスも崩れてしまい、どうしても、精神的に不安定になります。
理由もなくイライラしたり、内なる思いをうまく表現できずに悶々としたり、惚れた腫れたで揉めたり、嫉妬したり・・・
まぁ、とにかく、自分でも感情をコントロールできない状況に陥ります。

そんな状況で、勉強に集中できるわけがありません。
これが、中2の悪魔の正体だと思います。

これは、正直、どうしようもありません。
医者でもない塾では、どうにもしてあげられません。
言葉で説得することも、情に訴えることもできません。
できることは、辛抱強く、待ってあげること。

待っていれば、半年から1年くらいで落ち着きます。
こうすれば上手くいくとか、この先生に出会って変わったとか、そんな話を聞くこともあるでしょう。
しかし、ほとんどの場合は、たまたま、そのアクションが、思春期が落ち着くタイミングと重なっただけの場合が多いです。

なので、この情緒不安定の時期は、現状維持が望ましいと考えています。
飛躍することもなく、没落することもなく、現状維持で。
ちょっとくらいの下降は目をつぶる。
多分、本人が一番よくわかっています。このままではマズいことも、そして、打つ手がないことも。

それでも、どうしても気になる場合は、「思春期外来」の受診を検討してみてくだサイ。


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