こんにちは。サイちゃんです。
オリンピックの女子ボクシング問題を解説していきます。
今回、3回目。
ヒトの性別を決めることになる染色体はとして、X染色体とY染色体があります。
X染色体とY染色体はセットになる染色体です。
女の場合は、X染色体とX染色体の組み合わせ。
男の場合は、X染色体とY染色体の組み合わせとなります。
Y染色体とY染色体の組み合わせの場合はどうなるのか?と思うかもしれませんが、この組み合わせを作ることは無理となります。
お母さんは女なのでX染色体とX染色体を持っています。そのうちの1つを子どもに引き継ぐので、必ず、X染色体を子どもに伝えます。
一方で、お父さんは、X染色体とY染色体を持っていますので、そのうち1つとなると、X染色体かY染色体のどちらかを子どもに伝えることになります。
つまり、お母さんからX染色体、お父さんからX染色体をもらうという組み合わせ(X染色体とX染色体)、
または、お母さんからX染色体、お父さんからY染色体をもらうという組み合わせ(X染色体とY染色体)
の2通りしか作れません。
もし、Y染色体とY染色体の組み合わせを作りたいなら、男と男で子どもをつくるしかないことになります。
ちょっと厳しいですね。
父 | |||
X | Y | ||
母 | X | XX | XY |
X | XX | XY |
コラムを読んでくれた勘の良い人ならわかると思いますが、つまり、男と女では、男の方が優性(顕性)であることがわかります。
と言うことで、冒頭のオリンピックの女子ボクシング問題。
一部の女子選手から、遺伝子検査の結果、Y染色体が検出されたということです。
だったら、男なの?という話。
だから、問題になっているわけですが、長くなりそうなので、この辺で。
次は、どうして、こんな問題が起こるのか、考えてみます。
また明日も読んでくだサイ。