日別アーカイブ: 2024年12月13日

ルールは不変的なものではない

こんにちは。サイちゃんです。

理不尽な採点問題。
論じるにあたって、一番欠けていると思う視点は、
ルールが絶対的なものであるという論調。

例えば、かけ算の順番問題。
3×4と4×3は違うものなのか?

これは、中学校以降の数学では、特別区別しません。
以前も書いたけれど、a×bもb×aも同じくabと表すため、区別するものではないことがわかります。
しかし、このルールは、不変的なものなのでしょうか?

実は、そんなことはなく、小2の算数では、順番を気にします。
3×4と4×3は違うものとして扱います。

これは、かけ算というものを理解するための発達段階に応じた文科省の方針だと考えます。
かけ算を十分に理解できれば、実は、見方を変えただけで、3×4と4×3は同じものと扱うことができるということがわかります。そこまで、かけ算を理解できれば、同じものとして扱うことができるんですね。

ただ、その理解度を、個別に判断するわけにはいかないので、授業の進度で行っているということになります。

こういうのは、単元の中でもあって、
例えば、「5が4あります。合わせるといくつですか」という問題を考えた時、
最初は、「5+5+5+5」で考えることになります。
この段階の演習問題で、塾で予習した子に、
「5×4」と解かれると、「5+5+5+5」を理解しているのか、理解していないのかを判断できないため、非常に困ることになります。
当然、この段階では、「5×4」と解かれると、誤答になるでしょう。

この段階のルールは、「5+5+5+5」で解くことになっているからです。

と言うことで、ルールは、進捗や発達段階によって、変化するものです。
大人のルールを子どもに当てはめて考えるようなことはしないでくだサイ。