こんにちは。サイちゃんです。
昨日、今日は全校召集日。
ほとんどの宿題の〆切なわけだけれど、これが意外と困りもの。
そもそも、全校招集日に宿題を提出しなければいけないのは、出品する作品の校内審査をしなければいけないからです。
理科の自由研究などは、出品〆切が、9月の上旬だったりするので小規模校ならともかく、1学年200人規模の学校となると、校内審査だけでも大変で、とてもじゃないけれど、9月〆切では間に合いません。
それが、本来の招集日〆切です。
でも、最近は、何でもかんでも、全校招集日が〆切です。
この理由は、学校の先生が、9月になってから提出させると、見るのが大変だから。これだけです。
2学期のはじめは、運動会もあって、先生も大変なので、気持ちはわかります。
それに、ほとんどの子たちにとっては、宿題なんて、早目に終わらせて、夏休み終盤はゆっくり過ごそうよ。と言う理屈が通用するので、問題ないんですが、そうは問屋が卸さないケースもあるのです。
と言うのも、毎年、一部の塾生の宿題の提出日に、悩まされます。
どういう事かと言うと、次の通りです。
学校の宿題なので、ちゃんと取り組むべき話で、こういうのを真剣に取り組むのが、ポイントになってきます。ウチの教育方針の根幹でもあります。
で、問題なのは、夏休みの宿題に真剣に取り組めるだけの学力があるのか?という話。
「夏休みに、今までの復習をしっかりして、弱点を克服しよう!」なんていうのは、よくあるキャッチコピーです。
でも、本当に復習を始めると、夏休みいっぱいかかります。もちろん、それで終わらないことも。
夏休みの宿題に、多いのは、その学年の1学期の内容の復習。
しんどい子たちは、そんなの解けるわけもなく、そのもっと前の前学年、もっと言えば、前々学年から復習しなければ、いけません。
それらの復習をしていって、宿題ができるレベルになるのが、ちょうど、全校招集日前後です。
となると、当然、全校招集日に間に合わないわけで、答えを写すことになります。
そうなると、ただの作業になって、何をやっているのかわからない状態になります。
せっかく、目の前に良質の教材があるのに、それを捨てて、別のことを招集日以降にすることになるので、時間も教材も、モチベーションも無駄にすることになります。これは、非常にもったいないです。
まだ、夏休みは10日以上残っているので、夏休みの4分の1が残っています。
この数字は、割合としては大きいです。
ここから出来ることは、まだまだたくさんあります。
だからこそ、宿題の〆切の設定は、安易に決めるのではなく、ちゃんと考えてもらいたいです。
もちろん、こんなことになる子たちは、生徒全体からすれば、1%以下でしょう。
でも、そんな1%の子を切り捨てていることになります。
結局、弱者切り捨てというのは、小中学校の頃から始まっているんだなと感じる最近の傾向です。