こんにちは。サイちゃんです。
ジェネレーションギャップが気になったので、計算してみることにしました。
保護者世代の感覚と、現在の感覚の乖離を数字で表してみることが目的です。
せっかくなので、祖父母世代も計算してみます。
データが不十分なので、色々仮定しますので、注意してくだサイ。
まずは、こちらの文科省のデータから、ざっと大学進学を率抜き出しました。最新データはこちらから引用。
80代 10%
70代 25%
60代 25%
50代 30%
40代 45%
30代 50%
現在 60%
進学率は年々上がっていることがわかります。
ここで、大学には上位層が進学すると仮定します。
なので、例えば、50代の進学率が30%なので、この世代の高校生の上位30%が大学に進学したと仮定します。
こう仮定すれば、高校生を母数とした偏差値に置き換えることができます。
もちろん、全体が正規分布していると仮定することになります。
そうすると、こちらのサイトの対応表と照らし合わせると、
上位30%の偏差値は55となります。
つまり、大学進学率から計算すると、現在の50代の方々は、
高校生全体を母数とした偏差値が、55以上ないと大学に進学することができなかったということになります。
と言うことは、偏差値55で、底辺大学だったということになります。
他の世代も同様にまとめてみると、
80代 62
70代 57
60代 57
50代 55
40代 51
30代 50
現在 47
となります。
60~70代の祖父母世代と、現在の高校生を比較した場合、偏差値で10の開きがあることがわかります。
この2世代が、大学進学という共通のワードで勉強の話をしても、噛み合うはずがないです。
こう書くと、あれ?偏差値30代の大学なんていっぱいない?と思うかもしれません。それは、偏差値の母集団が違うからです。
大学の偏差値は、大学進学希望者を母集団にしています。
なので、これも、仮定になりますが、上位60%のなかの偏差値となります。
現在、大学全入学時代と言われますので、希望すれば、勉強できなくてもどこかの大学に行けますので、色々と問題があるのですが、
全高校生の上位60%の人が大学進学希望して、その全員がどこかの大学に進学したと仮定して、他の世代の偏差値を計算し直してみると、
80代 60
70代 52
60代 52
50代 50
40代 43
30代 41
現在 –
となりました。これが、そのまま今の大学の偏差値に当てはめることができる数字となります。
底がない今の現状で計算すると、若い世代のデータはあてにならないと考えられますが、50代以上はそれなりに妥当なのではないかと思います。
つまり、今の50代の方々が受験戦争を勝ち抜いたころは、地方の三流私立大学でも、今の地方の国立大学くらいの実力がないと受かることはなかったと考えられます。
そもそも、上位30%の人が集まる大学という世界(50代)と上位60%の人が集まる世界(現在)は、全然違う世界であると言えると思います。
自分の体験でしか語れないですが、その体験と似た体験を他の世代でもしているのかと言うと、それは違うということを肝に命じてくだサイ。