情報量

こんにちは。サイちゃんです。

オリンピックの女子ボクシング問題。
せっかくなので、番外編その1という感じです。

X染色体とY染色体があって、Y染色体があれば、男になります。
今回は、そんな性別を決めるX染色体とY染色体のお話。

X染色体とY染色体は、セットです。同じ染色体になるのですが、その情報量には、雲泥の差があるそうで、
X染色体の方が、Y染色体の3倍の情報量を持っているようです。

これ、面白いですよね。

これは、男と女では、女の方が複雑と言うことなのかな?と思いますが、どうもそうではないようです。
と言うのも、極論、Y染色体がなくても、ヒトの体は作ることができます。
それは、X染色体しか持っていない女がきちんと体を作っていることからわかります。
と言うことは、Y染色体は、あくまでも、性別を決めるだけ、もっと言えば、男であることを決めるだけの染色体で問題ないということになります。

それが、何万年という時間のもとに、次第にY染色体の遺伝子が減っていった理由と考えるのが妥当だと思います。
つまり、以下のような流れ。
もともとは、X染色体とY染色体に同じ内容の情報があったと言われています。
年月をかけ、ある染色体から、1つの遺伝子が壊れたとします。
しかし、生物は、2つの染色体を持っています。もう1つの染色体が補うことになるので、特に問題はありません。

しかし、この壊れた染色体が2つ集まってしまった場合は?
残念ながら、生物として生まれることができないか、突然変異をすることになります。
突然変異をした場合は、環境に適応できれば進化したと言えますし、適応できなければ、子孫を残すことなく死んでしまうということになります。
死んでしまった場合は、その染色体は、残ることなく消滅していくことになります。

この流れをX染色体とY染色体に当てはめて考えてみると、
X染色体の遺伝子が破壊された場合は、代を追って、この破壊された染色体が組み合わさった場合、消滅してしまいます。
しかし、Y染色体の遺伝子が消滅しても、必ずX染色体が補ってくれるので、Y染色体の遺伝子欠損がこの染色体の消滅に直接関係することはありません。

こういったことを何万年と続けていくと、Y染色体の遺伝子がちょっとづつ減っていったことが容易に想像できます。

面白いですね。
と言うことで、Y染色体は、性別決定以外には必要ないということになります。

でも、これがちょっと問題なところもあるんです。
長くなりそうなので、続きは次回。

続きも読んでくだサイ。

終戦記念日

こんにちは。サイちゃんです。

今年も、8月15日が来ました。
そう、終戦記念日。

しかし、日本以外の世界の国々では、9月2日が終戦の日となっています。
これは、知っておいた方が良い事実。

ポツダム宣言が出されたのは、7月26日。
1度、無視をした日本ですが、8月9日にソ連が参戦。
さすがに厳しいということで、ポツダム宣言受託に向けて、8月10日に連合国側に内容確認の問い合わせ。
8月14にポツダム宣言を受託。
8月15日正午に玉音放送となり、終戦となります。
この間に2度原爆が落とされました。

8月14日には世界でポツダム宣言受託のニュースが報じられているし、14日には受託しているので、そこで終戦となる気がしますが、そうではないようです。
そして、8月15日の午前中にも空襲が行われているという不思議。

さらに、8月9日に突如参戦してきたソ連は、8月15日以降も攻撃を止めず、
南樺太、北方領土を占領。
8月20日の真岡郵便電信局事件は、有名です。
21日には、ソ連軍が樺太からの引上げ船3隻を攻撃し沈没させた三船殉難事件も起こりました。

8月30日にマッカーサーが厚木に到着。
9月2日にポツダム宣言に調印となります。

このポツダム宣言の調印をもって終戦とするのが、世界の見方のようです。
8月14日の受託から9月2日の調印までの半月間にも、色々な事件が起こっています。

この流れは、ぜひ、知っておいてくだサイ。

性別の決め方

こんにちは。サイちゃんです。

ボクシング女子問題。5回目。

性器で判断して男か女か決めるのならば、それなら、女で良いじゃないかと、特に問題ないじゃないかと言う話。
おそらく、遺伝子検査がメジャーではなかった時代は、それで終わってたと思います。

ここで問題になるのが、なぜ、女子スポーツが存在するのかと言う話。
男女混合でやれば良いじゃないかということです。

これは、男と女では、どうしても体格差ができ、同じように競技に臨むと、女が圧倒的に不利になるから、女子枠をつくり、その中で競い合うようになっているわけです。
例えば、先日話題にした高跳びの世界記録は、男子が2.45m、女子が2.10m。
どう考えても、男子が有利であることが分かります。

男女混合でガチ勝負をすると、表彰台は、男子ばかりになると予想されます。
もっと言うと、女子は予選で負けるので、出場選手が男子選手ばかりになってしまうと思います。

これは、小学生の大会で学年別に大会をしたり、パラスポーツやマスターズの大会があることにもつながってきます。
ゆるキャラグランプリで、1位を取ると、殿堂入りして、翌年にエントリーできないのも似ていると思います。

今回の騒動の発端は、対象となった選手のパンチが女性としては強すぎるという話が出てきたことによるようです。
女性としては、パンチが強すぎる。これがトレーニングの賜物なのか、はたまた。

調べてみたところ、Y染色体が見つかったということらしいです。
Y染色体があるということは、男なのではないのか?男の身体能力なのでは?ということです。

例えば、男性ホルモンの設計図はあるけれど、胎児のとき性器が男性ホルモンに反応しなかった場合は、男性器が破壊され、男だけれど女と判定されるわけです。
その場合、性器以外の体格は、男として成長してしまうということもあるかもしれません。この場合は、男の身体能力を持ってしまうかもしれません。

なかなか難しい問題で、おそらく、大きく2通りの考え方ができるはずです。
1つは、女として育ち、男性器もないのであれば、女なのだから、女子スポーツに参加することは問題ないだろという考え方。
もう1つは、そもそも、女子スポーツはカテゴリー別の大会なので、女子としての身体能力を競うもの。男子の身体能力を持った人は、女子であっても参加をご遠慮願いたいという考え方。

なので、この問題は、かなり複雑な問題だと思います。
どっちも間違ってはいないです。
ただ、女子スポーツの本来の趣旨としては、後者が正しい気もします。

ここで、昨日の冒頭に戻ります。
男と女はどうやって決めるのか?
性器で決めるのか、それとも、遺伝子で決めるのか。はたまた、もっと違う基準を設けるのか。
IOCは、パスポートに記載されている性別で決めたと言っています。

今回の件は、科学の発達にルールがついていけていない例の1つだと思います。

皆さんも、よく考えて、自分の意見を持ってくだサイ。

Y染色体を持った女性

こんにちは。サイちゃんです。

まずは、ヒトの性別は、どうやって決めるかと言う話。
どうやって決めるんでしょうか?
これが、ハッキリしないから、問題になるんです。

ソースは示せれないのだけれど、少なくとも90年代までは、外性器、つまり、「おちんちん」が付いているか、付いてないかで判断していたそう。
実に、わかりやすい。

このおちんちんと染色体の関係について、今日は考えます。

男になるためには、Y染色体が必要ですが、Y染色体があれば、おちんちんができるというわけでもないようです。

と言うのも、初期の胎児のときは、男性器、女性器ともあるそうです。
しかし、成長するにつれて、男は女性器が、女は男性器が破壊されます。
結果、それぞれに対応した性器が残るということになります。

この対応する性器を破壊するのが男性ホルモンと呼ばれる物質。
Y染色体の中に、この男性ホルモンの設計図が入っているそうです。
胎児の体に、この男性ホルモンが作用することにより、必要でない方の性器が破壊されていくそうです。

しかし、希に、この男性ホルモンに性器が反応しないケースがあるそうです。
そういう場合、両方の性器を持って生まれてくる場合もあるようです。
この場合、冒頭の判断をすると、男ということになります。

あるいは、Y染色体を持っていても、この男性ホルモンの設計図が入ってなかったり、不備があると、男性ホルモンが作れません。
この結果、男性器が破壊されて、女と判断される場合もあるようです。

逆に、男性ホルモンの設計図が、何らかの要因で別の染色体にあると、Y染色体を持っていなくても、男性器を持って生まれてくることになります。

といった具合に、Y染色体があれば、男になるのですが、なかなかそうもいかないケースも希にあるということです。

他にも出生時に、男性器が未発達で確認できないので女と判断される場合もあるようです。

なかなか、ヒトの体は興味深いもので、例外も多いようです。

このような理由で、遺伝子的には男なのですが、男性器がないという人、
遺伝子的には女なのですが、男性器があるという人が生まれてしまいます。

なので、Y遺伝子を持った女性とは、希ですが、一定数いるということになります。

これが、今回のボクシング問題の生物学的背景となるわけです。

こういう解説をあんまり目にしないから、問題の本質を見誤ってる人も多いのではないかと感じます。

長くなりそうなので、続きは次回。
もう少々、お付き合いくだサイ。

Y染色体

こんにちは。サイちゃんです。

オリンピックの女子ボクシング問題を解説していきます。
今回、3回目。

ヒトの性別を決めることになる染色体はとして、X染色体とY染色体があります。
X染色体とY染色体はセットになる染色体です。

女の場合は、X染色体とX染色体の組み合わせ。
男の場合は、X染色体とY染色体の組み合わせとなります。

Y染色体とY染色体の組み合わせの場合はどうなるのか?と思うかもしれませんが、この組み合わせを作ることは無理となります。

お母さんは女なのでX染色体とX染色体を持っています。そのうちの1つを子どもに引き継ぐので、必ず、X染色体を子どもに伝えます。
一方で、お父さんは、X染色体とY染色体を持っていますので、そのうち1つとなると、X染色体かY染色体のどちらかを子どもに伝えることになります。
つまり、お母さんからX染色体、お父さんからX染色体をもらうという組み合わせ(X染色体とX染色体)、
または、お母さんからX染色体、お父さんからY染色体をもらうという組み合わせ(X染色体とY染色体)
の2通りしか作れません。

もし、Y染色体とY染色体の組み合わせを作りたいなら、男と男で子どもをつくるしかないことになります。
ちょっと厳しいですね。

 父
X Y
 母 X XX XY
X XX XY

コラムを読んでくれた勘の良い人ならわかると思いますが、つまり、男と女では、男の方が優性(顕性)であることがわかります。

と言うことで、冒頭のオリンピックの女子ボクシング問題。
一部の女子選手から、遺伝子検査の結果、Y染色体が検出されたということです。
だったら、男なの?という話。
だから、問題になっているわけですが、長くなりそうなので、この辺で。
次は、どうして、こんな問題が起こるのか、考えてみます。

また明日も読んでくだサイ。

遺伝子と染色体

こんにちは。サイちゃんです。

まずは、染色体、遺伝子、DNAについて。
真剣に遺伝子の勉強をしようと思わないのであれば、これらは全て、言い換えで同じものだと思って大丈夫です。

もうちょっと突っ込んで、中学生レベルの話をすると、
染色体というものが細胞の核の中にあって、その染色体の中に、遺伝子が入っています。
IMG_20240811_211342
東京書籍の教科書から引用。左の写真の赤い丸が細胞の核。右の写真のように、核が解れてバラバラになったひも状の物が染色体。赤いのは染色液で染めたから。

そして、遺伝子はDNAという物質でできています。
DNAは物質の名前なので、二酸化炭素や酸素という言葉と同等だと思ってください。
イメージとしては、「ホットケーキは小麦粉でできている」くらいで良いかと。
さらに、このホットケーキを何枚か袋に入れてホットケーキセットとして売っているみたいなイメージです。
ホットケーキセットが染色体、ホットケーキが遺伝子、小麦粉がDNAのイメージです。

ただ、日常生活では、遺伝子とDNAは同じような意味で使っていますよね。

次に、生物の染色体は、2つでワンセットになっています。
なので、必ず、生物の染色体の数は、偶数となります。

例えば、ハエは8本、タマネギは16本、ヒトは46本です。
染色体の中に生物の設計図が入っているので、染色体の数が多い方が、より複雑な構造をしている生物であると考えることができます。
ただ、これは、あくまで基本的にということになります。

ところで、お父さんとお母さんの両方の遺伝子を引き継ぐと言います。
遺伝子は、染色体の中に入っているので、染色体ごと引き継ぐことになるんですが、お父さんの染色体46本と、お母さんの染色体46本の両方を引き継ぐと、子どもの染色体の数は、92本になってしまいます。
その子、つまり孫となると、染色体の数は184本・・・無限に増えてしまいます。

それでは困ったことになるので、お父さんの染色体46本のうち、半分の23本、同じく、お母さんの半分の染色体23本を合わせて、子どもの染色体が46本になるようにしています。
なかなか上手にできていますね。

これが、お父さんとお母さんの両方の遺伝子を引き継ぐカラクリです。

染色体、遺伝子の基本がわかったところで、次は、いよいよ男と女の決まり方について考えていきます。

その前に、塾長がコラムで血液型の決まり方を解説しています。
男と女の前に、こちらから血液型の決まり方を振り返っておいてくだサイ。

男と女

こんにちは。サイちゃんです。

オリンピックの女子ボクシングでY染色体を持っている女子選手が金メダルを取ったとしてニュースになっています。

ヒトの性別は遺伝子で決まっていて、性別を決める遺伝子が存在します。
Y染色体と呼ばれる染色体の中に男性になる遺伝子があるんですね。
Y染色体がなければ、女性になるということのようです。

ヒト以外の動物には、性別が遺伝子で決まるわけではない動物もたくさんいます。
例えば、ウミガメは、卵の時の外気温で性別が決まると言われています。
生まれた後で、性別が変わる動物も多く、ニモで有名なカクレクマノミはその例です。

それで、話を戻すと、ヒトは遺伝子で性別が決まります。
でも、世の中不思議なことだらけで、Y染色体を持っていても、女性のような体をしている人もいるんです。不思議ですね。

今回の問題は、その辺から端を発しているようですが、詳細は調べてないので不明です。詳細不明ですが、その辺から端を発しているとして、解説に挑戦してみようと思います。

長くなりそうなので今日はこの辺で。
続きは、明日以降に。少々お待ちくだサイ。

巨大地震注意

こんにちは。サイちゃんです。

昨日の地震の影響で、
「南海トラフ地震臨時情報」というものが発表されました。

詳細不明ですが、通常時よりは、南海トラフを震源とする地震が発生する確率が高いとのこと。
報道によると、1週間以内にM8クラスの地震が発生する確率は、
なんと!
0.5%とのこと。

正直、この数字をどう評価したらいいのかわかりません・・・
日常を継続しつつ、警戒してくださいとのこと。

とりあえず、この辺りは、南海トラフに直接関係のある地震が起こった場合、揺れたね~怖かったね~くらいには、揺れると思うけど、おそらくその程度のはず。

何が起こってもおかしくはないくらいに思いながら生活すれば良いのかな?

皆さんも、十分に注意してお過ごしくだサイ。

緊急地震速報

こんにちは。サイちゃんです。

突然の緊急地震速報。
ビックリです。

震源日向灘とのことでしたが、燧灘に見えて、これ、ヤバイ?と思ったら、
待てど暮らせど揺れないので、誤報か?と。

やっぱり、慌てると見間違えるし、そもそも地名を知らなければ、意味がないし・・・
そして、どう考えても震度3とか2の範囲に緊急地震速報を流す意味がよくわからない。もっと、範囲を絞って流すべきではないのかな?

空振りが続くと、警戒心も薄れるしね。
まぁ、緊急地震速報の場合は、鳴った時点で揺れてなければ、警戒する必要はほとんどないから、影響ないともいえるかもだけど。

まだまだ課題山積みのシステムだなと思いました。

しっかり検証して、より良いシステムを構築してくだサイ。

七夕

こんにちは。サイちゃんです。

今日は8月7日。
月遅れの七夕です。
今日は、晴れているので、良い星空が見れそうです。

一部では、今日が旧暦の七夕と報道しているところもあるようですが、旧暦の7月7日は週末の10日のようです。
報道が間違っているのか、それとも、ボクが何かを勘違いしているのか・・・

と言っても、8月に笹飾りをしているところは全く見かけないです・・・
7月の上旬は梅雨で、空は雲で覆われていることが多いから、この時期に七夕した方が良いと思うんだけどな・・・

月の入りは、今週は9~10時ごろ。8時半から10時ごろ。
10時頃には、月も隠れて、きれいな星空を見ることができそうです。

夜空を楽しんでくだサイ。