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次の総理大臣の決め方

こんにちは。サイちゃんです。

岸田総理が、続投しないことを表明して、ポスト岸田でメディアは持ちきりです。

ただ、きちんと勉強していないと、今、何が起こっているのか、よくわからない人も多いと思います。

詳しく勉強するのは、中3の公民の中盤。
しかも、総理については勉強するけど、総裁については習わないので、なんのこっちゃとなっている人も少なくないのでは?

と言うことで、簡単に解説します。

日本は、アメリカや韓国のような大統領制ではなく、議院内閣制というシステムを取っています。
大統領制が、国民が直接、国の首脳を選挙で決めるのに対して、議院内閣制と言うのは、国民に選ばれた国会議員の中から、国会議員によって首脳が選ばれます。
衆議院議員でも参議院議員でも、どちらでも良いらしいですが、過去に、参議院議員から選ばれたことはないようです。
なので、総理大臣を選ぶ選挙を国民投票でするわけではありません。

これが基本情報。

それで、岸田総理は、今のところ、総理大臣を辞めるとは言っていません。もちろん、続けるとも言っていません。
自民党の総裁を辞めると言いました。

よくわからないですね。

これを理解するためには、総理大臣が、実質どのように決まっているかを考えなければいけません。

総理大臣は、国会議員の中から国会議員が選ぶと説明しました。
これは、国会議員の半分以上の人が、この人が良いと納得することを意味します。
簡単に言えば、多数決で決めることになります。

多数決で決めるときに、国会議員、個人個人が、この人が良いと投票するのが本来だと思うけれど、この世界には、政党と言うものがあります。

政党とは、クラスの仲良しグループだと考えてくだサイ。

仲良しグループで、「あの子が良いよね!」と話し合って、投票する人を予め決めておくのです。
この時、仲良しグループのボス的な子を選びますよね?

岸田総理は、「最近、ウチのグループ評判悪いから、違う子にボスを譲って、ウチのグループのイメージを変えようと思う」と言って、仲良しグループ(政党)のボス(総裁)を辞めると言ったのです。

岸田総理の仲良しグループは、国会議員全員の半分以上なので、グループのボスを辞めると、半分以上の国会議員が、総理は岸田じゃない方が良いよねと言い始めることになるので、総理大臣を続けることができなくなるのです。

今は、仲良しグループの新しいボスを決めようと、わちゃわちゃやっている段階です。

新しいボスが決まったら、仲良しグループの全員(国会議員の半分以上)が、新しいボスが総理大臣になって欲しいと言い始めるので、新しい総理大臣が決まるという流れです。

なので、岸田総理の仲良しグループに入っていなければ、何もできません。他人事というやつです。
できることは、今からでも、仲良しグループに入れてもらうか、
次の選挙で、岸田総理の仲良しグループの人を落として、岸田総理の仲良しグループの国会議員を半分以下にするかのどちらかです。

不思議な制度ですが、そう決まっているの仕方がないです。
ニュースをしっかり見て、日本の行く末を見守ってくだサイ。
見守る以上のことを、今はできません。

登校日

こんにちは。サイちゃんです。

明日は、近所の中学校は登校日。
みんな、宿題は終わったかな?

夏休みも、気が付けばあと10日少々。

光陰矢の如しとはよく言ったものですね。

いないと思うけど、宿題が終わってない人は、〆切に間に合うように、終わらせくだサイ。
終わった人は、残りの夏休み、思う存分楽しんでくだサイね。
もちろん、宿題以上の勉強が差をつけますよ。

男性ホルモンと女性化

こんにちは。サイちゃんです。

女子ボクシング問題番外編その2です。
Y染色体と男性ホルモンについて。

Y染色体の中に男性ホルモンの設計図が入っているのですが、この男性ホルモンが、男と女を決めるカギとなっているようです。

実は、胎児のときに、性器以外にも、この男性ホルモンによって変化する場所があるようです。
それは、脳。

男性脳、女性脳というのがあるようですが、男と女で、脳のつくりが根本的に違うという話もあります。
どうも、この違いを作るのが、胎児のときに浴びる男性ホルモンの量だという説があるようです。

男でも、胎児のときに何らかの理由で十分な量の男性ホルモンを浴びることができないと、男としての脳が発達せずに、脳が女性化してしまうそうです。
これが、性同一性障害の主な原因となっているようです。

生まれた後も、男性ホルモンによって、身体が変化しているので、男を男にするのは、男性ホルモンということになります。
男性ホルモンが十分に作れなければ、遺伝子的には男でも、体も心も女性化してしまうということになります。
そして、その男性ホルモンは、Y染色体に設計図が入っているようです。

とは言っても、女でも男性ホルモンは作ります。
疲労等でホルモンバランスが崩れてしまった女性から、髭が生えていることがありますよね。
なので、その辺は、もう少し勉強しないとですね。

以上、Y染色体と、男性ホルモンのお話でした。
参考にしてくだサイ。

環境問題今昔

こんにちは。サイちゃんです。

「高校生が、環境問題のレポートを書かないといけない」と。
「何かいい資料はないか?」と続けます。

塾にある、そういった資料は古いからな・・・

でも、環境問題と言うのは、順々に変わっていくもの。
以前は、教科書に載っていたものも、最近は見かけなかったり。

例えば、消えた環境問題としては、
酸性雨
これは、排気ガスに含まれる硫黄酸化物や窒素ガスが雨に溶け込み、雨を酸性化させる問題。
排気ガスからこういった物質を取り除く装置が開発されたため、ほぼ解決したということに。

大気汚染
排気ガスによって空気が汚れる問題。
こちらも、酸性雨と同じく、ほぼ解決。光化学スモッグは、もはや文献資料。

水質汚濁
工場や家庭からの排水で水が汚れる話。
下水の完備で、ほぼ解決。

赤潮
工場や家庭の排水などで、海の水の有機物が増え、その有機物を餌とするプランクトンが爆増し、海が赤くなること。
こちらも、下水の完備で、ほぼ解決

オゾン層の破壊
オゾンがフロンを触媒に化学変化し、酸素に変わり、オゾン層が破壊される。
フロンを使わなくなったので、問題としては、これ以上対策することがないので、ほぼ解決。

こういった昔よく見た環境問題は、技術の発展とともに、教科書から消えました。
オゾン層は、まだ教科書に残ってるみたいだけど、載っていない教科書もあるよね。

それに対して、最近のトレンドは、
地球温暖化
二酸化炭素などの温室効果ガスによって、地球の気温が上がること。

ただ、科学者によっては、温暖化はしていないという人もいて、ややこしい環境問題。
でも、これが今のトレンド。怪しいよね。

そして、新しすぎて、教科書にまだ載っていないのは、
マイクロプラスチック問題
プラスチックが自然に分解されにくいため、いつまでも環境中に留まる問題

これは、問題視され始めたのが最近のため、まだ、教科書に載っていないようです。
ただ、これも対策はポイ捨てしないだけの話なので、教科書に載ることなく消えていくかも・・・

他にも、ダイオキシンとか、土壌汚染とか、消えていきました。
現れては消えていく環境問題。

年代別に教科書を並べてみると、面白いことがわかるかも。

何事においても、無駄遣いはせずに、環境にもお財布にも優しい生活を送ってくだサイ。
これが、一番の環境問題の対策です。

緑の色弱とY染色体について

こんにちは。サイちゃんです。

オリンピック女子ボクシング問題、番外編その1の2。
今回は、X染色体とY染色体の情報量に雲泥の差があることにより生じる困ったことのお話。

女の場合、1つのX染色体に問題があっても、もう1つのX染色体が補うので、多くの場合は問題ありません。
しかし、男の場合、Y染色体の情報量が少なすぎるため、ほとんどの情報を相方のX染色体1つに頼ることになります。
これは、女が2つの設計図から選んで利用できるのに対して、男は与えられた1つの設計図のみを使うということになります。

想像してみてくだサイ。
もちろん、その1つが問題のない上等な設計図なら問題ありませんが、
汚れていて見にくかったり、そもそも設計ミスをしていたら?

女の場合は、もう1つの設計図と見比べることができます。
間違っていても、汚れていても、もう1枚と見比べることでより良い設計図を選ぶことができます。
しかし、男の場合は1枚しかないため、それを使うしかありません。
間違った設計図を使って体を作ると、当然不具合が起こります。

この話で有名なのは、緑の色弱のお話。
ヒトの目の網膜は、赤、黄、緑の色を感じることができます。
この3つ光の組み合わせで光の色が決まります。光の三原色の話です。
ヒトが感じることができる光がこの3色だから光の三原色と言うわけですね。ちなみにシャコは12色の色を感じ取っていることが分かっています。シャコは、光の12原色となるわけですね。

さて、シャコの話は置いておくとして、この緑の光を感じ取る細胞の設計図(遺伝子)が、X染色体に入っています。
この緑を感じる細胞の設計図が間違っていると、上手く緑色を感じ取ることができなくなります。
しかし、女の場合は、その設計図が2つあるので、どちらか一方が間違っていても、もう1つの設計図が正常であれば、問題はありません。もちろん、両方共が間違っていたら、当然、上手く緑色を感じ取ることができません。でも、この可能性は、かなり限られてきます。

しかし、男の場合はどうでしょう。
仮に、1つしかない設計図が間違っていたら、その設計図で細胞を作るしかありません。
これでは、確実に上手く緑色を感じることができません。

女の場合は、色弱の遺伝子を受け継いだとしても、もう1つの遺伝子が正常ならば、色弱が表に現れる可能性は0です。
しかし、男の場合は、残念ながら引き継いでしまうと、確実に色弱が表に現れてしまいます。

このように、男よりも女の方が、遺伝子が安定していることが分かります。

もしかしたら、男の子の方が発達障害が出やすいことや、男の方が寿命が短いことにも関係しているのかもしれないですね。

もっと調べてみたら、色々興味深いことが分かるかも?

ちなみに・・・
お父さんの緑の色弱は、絶対に、息子には遺伝しません。
お父さんの緑の色弱遺伝子は、絶対に娘に遺伝しますが、表に現れる可能性はかなり低いです。
緑の色弱のお父さんの娘の息子(孫)が、緑の色弱が隔世遺伝する可能性は50%以上。

お母さんが緑色の色弱の場合、息子は確実に緑の色弱となります。娘は遺伝子は受け継ぐことになりますが、表には現れません。
お母さんとお父さんが緑の色弱の場合、子どもは性別関係なく、確実に色弱になります。

情報量

こんにちは。サイちゃんです。

オリンピックの女子ボクシング問題。
せっかくなので、番外編その1という感じです。

X染色体とY染色体があって、Y染色体があれば、男になります。
今回は、そんな性別を決めるX染色体とY染色体のお話。

X染色体とY染色体は、セットです。同じ染色体になるのですが、その情報量には、雲泥の差があるそうで、
X染色体の方が、Y染色体の3倍の情報量を持っているようです。

これ、面白いですよね。

これは、男と女では、女の方が複雑と言うことなのかな?と思いますが、どうもそうではないようです。
と言うのも、極論、Y染色体がなくても、ヒトの体は作ることができます。
それは、X染色体しか持っていない女がきちんと体を作っていることからわかります。
と言うことは、Y染色体は、あくまでも、性別を決めるだけ、もっと言えば、男であることを決めるだけの染色体で問題ないということになります。

それが、何万年という時間のもとに、次第にY染色体の遺伝子が減っていった理由と考えるのが妥当だと思います。
つまり、以下のような流れ。
もともとは、X染色体とY染色体に同じ内容の情報があったと言われています。
年月をかけ、ある染色体から、1つの遺伝子が壊れたとします。
しかし、生物は、2つの染色体を持っています。もう1つの染色体が補うことになるので、特に問題はありません。

しかし、この壊れた染色体が2つ集まってしまった場合は?
残念ながら、生物として生まれることができないか、突然変異をすることになります。
突然変異をした場合は、環境に適応できれば進化したと言えますし、適応できなければ、子孫を残すことなく死んでしまうということになります。
死んでしまった場合は、その染色体は、残ることなく消滅していくことになります。

この流れをX染色体とY染色体に当てはめて考えてみると、
X染色体の遺伝子が破壊された場合は、代を追って、この破壊された染色体が組み合わさった場合、消滅してしまいます。
しかし、Y染色体の遺伝子が消滅しても、必ずX染色体が補ってくれるので、Y染色体の遺伝子欠損がこの染色体の消滅に直接関係することはありません。

こういったことを何万年と続けていくと、Y染色体の遺伝子がちょっとづつ減っていったことが容易に想像できます。

面白いですね。
と言うことで、Y染色体は、性別決定以外には必要ないということになります。

でも、これがちょっと問題なところもあるんです。
長くなりそうなので、続きは次回。

続きも読んでくだサイ。

終戦記念日

こんにちは。サイちゃんです。

今年も、8月15日が来ました。
そう、終戦記念日。

しかし、日本以外の世界の国々では、9月2日が終戦の日となっています。
これは、知っておいた方が良い事実。

ポツダム宣言が出されたのは、7月26日。
1度、無視をした日本ですが、8月9日にソ連が参戦。
さすがに厳しいということで、ポツダム宣言受託に向けて、8月10日に連合国側に内容確認の問い合わせ。
8月14にポツダム宣言を受託。
8月15日正午に玉音放送となり、終戦となります。
この間に2度原爆が落とされました。

8月14日には世界でポツダム宣言受託のニュースが報じられているし、14日には受託しているので、そこで終戦となる気がしますが、そうではないようです。
そして、8月15日の午前中にも空襲が行われているという不思議。

さらに、8月9日に突如参戦してきたソ連は、8月15日以降も攻撃を止めず、
南樺太、北方領土を占領。
8月20日の真岡郵便電信局事件は、有名です。
21日には、ソ連軍が樺太からの引上げ船3隻を攻撃し沈没させた三船殉難事件も起こりました。

8月30日にマッカーサーが厚木に到着。
9月2日にポツダム宣言に調印となります。

このポツダム宣言の調印をもって終戦とするのが、世界の見方のようです。
8月14日の受託から9月2日の調印までの半月間にも、色々な事件が起こっています。

この流れは、ぜひ、知っておいてくだサイ。

性別の決め方

こんにちは。サイちゃんです。

ボクシング女子問題。5回目。

性器で判断して男か女か決めるのならば、それなら、女で良いじゃないかと、特に問題ないじゃないかと言う話。
おそらく、遺伝子検査がメジャーではなかった時代は、それで終わってたと思います。

ここで問題になるのが、なぜ、女子スポーツが存在するのかと言う話。
男女混合でやれば良いじゃないかということです。

これは、男と女では、どうしても体格差ができ、同じように競技に臨むと、女が圧倒的に不利になるから、女子枠をつくり、その中で競い合うようになっているわけです。
例えば、先日話題にした高跳びの世界記録は、男子が2.45m、女子が2.10m。
どう考えても、男子が有利であることが分かります。

男女混合でガチ勝負をすると、表彰台は、男子ばかりになると予想されます。
もっと言うと、女子は予選で負けるので、出場選手が男子選手ばかりになってしまうと思います。

これは、小学生の大会で学年別に大会をしたり、パラスポーツやマスターズの大会があることにもつながってきます。
ゆるキャラグランプリで、1位を取ると、殿堂入りして、翌年にエントリーできないのも似ていると思います。

今回の騒動の発端は、対象となった選手のパンチが女性としては強すぎるという話が出てきたことによるようです。
女性としては、パンチが強すぎる。これがトレーニングの賜物なのか、はたまた。

調べてみたところ、Y染色体が見つかったということらしいです。
Y染色体があるということは、男なのではないのか?男の身体能力なのでは?ということです。

例えば、男性ホルモンの設計図はあるけれど、胎児のとき性器が男性ホルモンに反応しなかった場合は、男性器が破壊され、男だけれど女と判定されるわけです。
その場合、性器以外の体格は、男として成長してしまうということもあるかもしれません。この場合は、男の身体能力を持ってしまうかもしれません。

なかなか難しい問題で、おそらく、大きく2通りの考え方ができるはずです。
1つは、女として育ち、男性器もないのであれば、女なのだから、女子スポーツに参加することは問題ないだろという考え方。
もう1つは、そもそも、女子スポーツはカテゴリー別の大会なので、女子としての身体能力を競うもの。男子の身体能力を持った人は、女子であっても参加をご遠慮願いたいという考え方。

なので、この問題は、かなり複雑な問題だと思います。
どっちも間違ってはいないです。
ただ、女子スポーツの本来の趣旨としては、後者が正しい気もします。

ここで、昨日の冒頭に戻ります。
男と女はどうやって決めるのか?
性器で決めるのか、それとも、遺伝子で決めるのか。はたまた、もっと違う基準を設けるのか。
IOCは、パスポートに記載されている性別で決めたと言っています。

今回の件は、科学の発達にルールがついていけていない例の1つだと思います。

皆さんも、よく考えて、自分の意見を持ってくだサイ。

Y染色体を持った女性

こんにちは。サイちゃんです。

まずは、ヒトの性別は、どうやって決めるかと言う話。
どうやって決めるんでしょうか?
これが、ハッキリしないから、問題になるんです。

ソースは示せれないのだけれど、少なくとも90年代までは、外性器、つまり、「おちんちん」が付いているか、付いてないかで判断していたそう。
実に、わかりやすい。

このおちんちんと染色体の関係について、今日は考えます。

男になるためには、Y染色体が必要ですが、Y染色体があれば、おちんちんができるというわけでもないようです。

と言うのも、初期の胎児のときは、男性器、女性器ともあるそうです。
しかし、成長するにつれて、男は女性器が、女は男性器が破壊されます。
結果、それぞれに対応した性器が残るということになります。

この対応する性器を破壊するのが男性ホルモンと呼ばれる物質。
Y染色体の中に、この男性ホルモンの設計図が入っているそうです。
胎児の体に、この男性ホルモンが作用することにより、必要でない方の性器が破壊されていくそうです。

しかし、希に、この男性ホルモンに性器が反応しないケースがあるそうです。
そういう場合、両方の性器を持って生まれてくる場合もあるようです。
この場合、冒頭の判断をすると、男ということになります。

あるいは、Y染色体を持っていても、この男性ホルモンの設計図が入ってなかったり、不備があると、男性ホルモンが作れません。
この結果、男性器が破壊されて、女と判断される場合もあるようです。

逆に、男性ホルモンの設計図が、何らかの要因で別の染色体にあると、Y染色体を持っていなくても、男性器を持って生まれてくることになります。

といった具合に、Y染色体があれば、男になるのですが、なかなかそうもいかないケースも希にあるということです。

他にも出生時に、男性器が未発達で確認できないので女と判断される場合もあるようです。

なかなか、ヒトの体は興味深いもので、例外も多いようです。

このような理由で、遺伝子的には男なのですが、男性器がないという人、
遺伝子的には女なのですが、男性器があるという人が生まれてしまいます。

なので、Y遺伝子を持った女性とは、希ですが、一定数いるということになります。

これが、今回のボクシング問題の生物学的背景となるわけです。

こういう解説をあんまり目にしないから、問題の本質を見誤ってる人も多いのではないかと感じます。

長くなりそうなので、続きは次回。
もう少々、お付き合いくだサイ。

Y染色体

こんにちは。サイちゃんです。

オリンピックの女子ボクシング問題を解説していきます。
今回、3回目。

ヒトの性別を決めることになる染色体はとして、X染色体とY染色体があります。
X染色体とY染色体はセットになる染色体です。

女の場合は、X染色体とX染色体の組み合わせ。
男の場合は、X染色体とY染色体の組み合わせとなります。

Y染色体とY染色体の組み合わせの場合はどうなるのか?と思うかもしれませんが、この組み合わせを作ることは無理となります。

お母さんは女なのでX染色体とX染色体を持っています。そのうちの1つを子どもに引き継ぐので、必ず、X染色体を子どもに伝えます。
一方で、お父さんは、X染色体とY染色体を持っていますので、そのうち1つとなると、X染色体かY染色体のどちらかを子どもに伝えることになります。
つまり、お母さんからX染色体、お父さんからX染色体をもらうという組み合わせ(X染色体とX染色体)、
または、お母さんからX染色体、お父さんからY染色体をもらうという組み合わせ(X染色体とY染色体)
の2通りしか作れません。

もし、Y染色体とY染色体の組み合わせを作りたいなら、男と男で子どもをつくるしかないことになります。
ちょっと厳しいですね。

 父
X Y
 母 X XX XY
X XX XY

コラムを読んでくれた勘の良い人ならわかると思いますが、つまり、男と女では、男の方が優性(顕性)であることがわかります。

と言うことで、冒頭のオリンピックの女子ボクシング問題。
一部の女子選手から、遺伝子検査の結果、Y染色体が検出されたということです。
だったら、男なの?という話。
だから、問題になっているわけですが、長くなりそうなので、この辺で。
次は、どうして、こんな問題が起こるのか、考えてみます。

また明日も読んでくだサイ。