第88回 R6年県立入試出題予想

今年度も更新が滞っていますが、今年も、理科の出題予想をしてみたいと思います。
本番まであと2週間弱ですが、参考になれば幸いです。

過去の出題予想と出題傾向は、H28H29H31R2R3R4R5
例年、正答率は50%程度なので、当たるも八卦、当たらぬも八卦です。

数学は、例年同様と予想されますので、こちらを参照してください。
今年は、大問3がどうなるか、全く予想できません。
活用系の問題が出るのか、規則性の問題が出るのか、はたまた、去年のような中問構成になるのか・・・
ただ、未だに勘違いしている人がいますが、規則性の問題が出る可能性は、限りなく低いと考えておいて良いと思います。
今後、センター試験でもカットされていく方向のようです。

他県の過去問から、風変わりな問題をピックアップして練習すれば、似ている問題が出るそうです。

それでは、本題の理科を見ていきたいと思います。

教科書が変わり、力、生物の単元で、学年移動、分野移行が行われ、その影響が入試にも出ています。
それでも、各学年の単元から1問という法則は維持されていますので、
例年通り、完璧な単元を1つ完成させるごとに、2〜5点確実に得点できます。

過去の出題傾向は、こちら→数学理科

物理分野

今年も、1年生の単元からは、音が要注意です。可能性大。
ただし、音は問題が作りにくいので、小門か、大門の中に出ても、軽くの可能性大です。
と毎年言っていますが、毎年外してます。
本当は、音は、活用形の問題が作りやすいので、最近はやりの面白い問題が作れると思うのですが、
おそらく、そんなのを出す度量は愛媛県にはないでしょう。

と言うことは、他の単元も復習しておいた方が吉。
去年、光学台が出ているので、時間がない人は光は後回しにしましょう。

3年生の単元は、ここ3年で出尽くした感があり、どこが出るとかちょっと難しいです。
近年出題されていないのは、水圧に関する問題。これは、あるかも。
なんとなく、記録タイマーは要チェックなのではと思います。
去年出なかった、力学的エネルギーもチェック。
出ないとは思いますが、ついでに、エネルギーの保存の復習も。
回りとしては大問での出題になるので、しっかり復習しておくことをお勧めします。

今年も、2年生の電気は予想が難しいです。ここ数年で、問題が出尽くした印象です。

オームの法則は、中学生のたしなみとして、おさえておくことが前提ですが、
2年連続で出ているので、今年はないかな?
今年も、磁界関係は要チェック。
フレミングは当然、モーターの原理等も復習しておきましょう。

回りとしては、電気が小問に来る回りです。
どの単元が出ても、深くは聞いてこないと考えられます。去年も書いたけど・・・
なので、余裕がない人は、捨てるのもアリかな?
また、小問を前提とすると、静電気放射線も来るかもしれません。

化学分野

回りとしては、3年生のイオンが小問。
軽く聞いてくるとすると、燃料電池イオンの基礎(電離式酸アルカリの基本)あたりかな?
去年、一昨年で、電池、電気分解とヘビーなところが出題されているので、この辺りは、お休みの予感です。

2年生の化学反応の分野からは、熱分解が要チェック。
質量保存、酸化・還元はお休みかな?いや、還元は来るかも?

あと、化学変化と熱も気になります。気になる程度ですが。

1年生の単元で臭うのは、状態変化の単元。
蒸留は要チェックです。他にも、固体・液体の変化や、密度も合わせて復習しておきたいところです。

去年、水溶液の問題が出たので、今年は、水溶液はお休みかな?
気体は、2〜3年の単元でも絡められるので、中学生のたしなみとして理解しておきましょう。

いずれにしても、化学反応式イオン式が書けることは必須です。
しっかり復習しておきましょう。

生物分野

3年の内容としては、回りとしては、小問で生態系の単元から出題される回りです。
比較的簡単な単元なので、しっかり復習しておくと、ドル箱になるかも?

生殖の単元から出るとすると、花粉管や発生玉ねぎの根あたりが臭そうです。
花粉管の実験オタマジャクシの発生は、要復習。
教科書の前半部分をしっかり復習しておくと良いかも。
去年も書いたけどね。

2年生の内容は、去年、動物からの出題だったので、
植物からの、蒸散光合成呼吸あたりが臭そうです。

動物から出るとすると、反射神経系は気にしたいですね。

1年生の内容からは、去年が動物の分類だったので、今年は植物の分類が出るのかな?
シダ植物コケ植物を気にしておきましょう。

1年生の内容なので、比較的簡単です。しっかり復習して、しっかり得点するようにしましょう。

また、去年指摘した、植物と動物の比較をするような問題も警戒する価値はあると思います。

地学分野

1年生の単元からは、地層の回りです。地層の復習をしておきましょう。
回りとしては、小問に回る年です。

復習の優先順位としては、次いで火山、そして、地震です。
火山も地層も基礎基本をしっかり復習しておけば良いでしょう。
難しい問題は出ないでしょう。

根拠はないですが、2年生の天気がメインディッシュになると思います。
どこが出るか予想しづらいので、湿度天気図前線等、全体的に復習しておくが吉です。
気象観測系(湿度・気温・気圧・天気・風向風力)など基礎は出ないかな?

3年の天体からは、回り的には、日食月食月・金星の満ち欠けは、臭います。
去年出たので日周運動は出ないかな?

メインディッシュではないけど、複雑な問題が出てくる可能性が高いと思うので、要復習です。
苦手な人は、捨てるのも悪くないかも。

総合予想

全国的に見ると、新大学入試に対応して、着々とマイナーチェンジを繰り返している印象です。
とにかく、問題文が長い。とにかく、きちんと読みましょう。

そして、文章が長いわりに、その長文に関係する問題が少ないです。
つまり、読む量に対する点数のコスパが非常に悪い。
でも、条件は全員同じなので、頑張って読むしかないです。
変に楽しようと読み飛ばすと、痛い目を見ます。

大問の簡素化、小問の複雑化は、若干、去年緩和された印象です。

小問は軽く、大問はしっかり聞いてきている印象でした。
ただ、文量的には大問と小問の区別がなく、小問のコスパが悪くなっている印象です。

毎年、1歩進んで、2歩下がるという印象です。
攻めたと思った翌年は、元に戻ったり。
保守王国「愛媛県」なので、今年も、大きな変化はないと考えておいて良いと思いますが、
いつ、何が起きても、おかしくないのが今の高校入試です。

入試会場には、魔物が潜んでいます。
突然、とんでもない変化が起こってもおかしくないです。
それが今年かもしれません。
対策の必要性は感じませんが、覚悟はしておきましょう。
条件は全員同じです。

何が起こっても、慌てない精神力は必要です。

さて、冒頭にも書きましたが、あくまで予想です。
当たるも八卦、当たらぬも八卦です。占いくらいのつもりで。

よく読んで、よく考える問題は、教科の問題としてのレベルは、下がる傾向があり、実際、良くて横ばい、悪いと下がっていると感じます。

とにかく、じっくり読んで、しっかり考えて、それでいて、時間内に処理する力を求めていると思います。
落ち着いて、時間配分に気を付け、できるところから取り組んでいきましょう。

こちらもチェック


Back    

Home