第82回 R4年県立入試出題予想

最近、更新が滞っていますが、今年も、理科の出題予想をしてみたいと思います。
本番まであと数日ですが、参考になれば幸いです。

H28年の出題予想と出題傾向はこちら。H29年はこちら、H31年はこちら、R2年はこちら、R3年は、こちら
例年、正答率は50%程度なので、当たるも八卦、当たらぬも八卦です。

数学は、例年同様と予想されますので、こちらを参照してください。
ただし、大問3は、規則性ではなく、活用系の問題になると考えられます。
昨年は、プログラム系の問題だったので、何が来るかわかりません。今から対策は不可能なので、当日しっかり考えるようにしましょう。
摸試や実力テストは、規則性の問題ばかりなので、わけのわからない問題が出るとだけ覚悟しておきましょう。
ちなみに、問題の難易度は低いです。去年のプログラム系の問題は、内容自体は小5レベルです。

過去の出題傾向は、こちら→数学理科

物理分野

今年から教科書が変わり、力の単元で、学年移動、分野移行が行われました。そのため、学年ごとの予想が難しいです。
見ものとしては、圧力の問題が出るとすると、物理分野での出題なのか、地学分野での出題になるのかということ
こういう微妙な状態だと、今年は出題されないと考えるのが妥当です。

1年生からは、順当に行けば、辺りです。
光学台の問題は、かなりにおいます。
音が出るとしたら、軽く聞いてくると思うので、復習は、適度に。
力の問題は、今年は休みだと思うので、3年の力の問題出ても困らない程度の軽めの復習を。

2年生の電気は予想が難しいです。
ここ数年で、問題が出尽くした印象です。
何が出てもおかしくないといったところです。
その中で、ちょっとにおうのは、磁界関係の問題です。
フレミングは要復習。変化球で、モーターの原理等も来るかもです。

だからといって、他を捨てても良いような雰囲気でもないです。

無理なら、電気全体を捨てる選択をしたほうが良さそうです。

3年生も、予想が難しいです。
あえて言うなら、仕事とエネルギーの分野が臭そうです。
仕事の原理は、要復習といった感じです。

化学分野

H29年から、2年生の化学分野が大問で出続けています。
そろそろ回りとしては、2年生の化学変化と原子・分子小問に回ると考えたいところですが、今年も大問かもしれません。

近年、質量保存系の問題が出ていないので、そろそろ来るのではないかと。
去年が還元の問題なので、還元の復習は軽めで良いです。
あと、臭いのは、化学変化と熱の単元。小問に回るとすると、このあたりが要注意。

3年からは、おそらく、電池関連の問題。
今年から入ったダニエル電池と、イオンのなりやすさは、しっかり復習をしておいた方が良いかと。
電池関連の問題が出なくても、中和の問題のような、
おそらく、単純な問題ではなく、深く掘ってくる内容となると思うので、しっかり復習しておくのが吉だと思います。

1年生からは、大問でも小問でも軽く来るのではないかと。
気体溶解度系が要注意なような気がします。
全体的に復習しておきたいところではありますが、時間が無い場合は、その辺りを中心にすることをお勧めします。

いずれにしても、化学反応式イオン式が書けることは必須です。
しっかり復習しておきましょう。

生物分野

生物分野も、教科書大改革が行われたため、予想が難しいです。
今まで、植物を1年生、動物を2年生で勉強していたところ、
1年生で植物と動物の分類、2年生で植物と動物のからだのつくりの勉強をすることになりました。

この話が、どの程度効いてくるのかが未知数です。

3年の内容としては、花粉管玉ねぎの根あたりが臭そうですが、何とも言えません。
どこが出てもおかしくない気がします。

そして、昨年、コロナの関係で、出題されなかった食物連鎖が、回り的には、出題される年ですが、どうでしょう?

結局、食物連鎖の問題が出て、遺伝・生殖の問題は出題されないというパターンも十分にあり得ます。
予想が難しいです。

2年生の内容としても、予測不能です。
近年、植物も動物も単元的には、出しつくしている感じがします。
何が出ても驚かない状態です。
あえて言えば、動物からは神経系呼吸系が要注意。
植物からは、蒸散光合成呼吸あたりが臭そうです。

1年生の内容としても、予想が難しいです。
というのも、過去の傾向から、分類の問題はあまり積極的には出題されていません。
そのため、近年出題されていると言えば、R2年の脊椎動物の分類くらいです。
となると、何が出る?って話になってしまいます。
それでも、無理矢理予想するなら、種子植物の分類でしょうか?

1年、2年ともに言えることですが、今年から、植物と動物を同じ単元で扱うようになりました。
と言うことは、植物と動物の比較をするような問題をつくりやすくなったということです。
今年、すぐに出題するとはあまり思いませんが、そういう問題も警戒しておいた方が良さそうです。

地学分野

1年生の単元からは、火山だと思います。火山の単元はしっかり復習しておきましょう。
復習の優先順位としては、次いで地震、そして、地層です。
地震・地層に関しては、軽めに復習しておきましょう。

2年生の天気は、予想が難しいです。
ですが、気象観測の結果(湿度・気温・気圧・天気・風向風力)を1つまとめたグラフが臭そうです。
他に、優先して復習しておきたいのは、低気圧と前線台風なんかもあやしそうです。

3年の天体からは、日周運動あたりが要注意。
星が何時間後に、どこに動いているかという問題なんか出そうです。
となると、年周運動との抱き合わせも出題できるので、そちらも要注意。

あとは、季節に関する問題。季節風等もついでにチェック。
4つ(3つ)の気団も復習しておきましょう。

太陽は、でるかな?微妙。コロナを答えさせることはないと思います。

総合予想

全国的に見ると、新大学入試に対応して、着々と問題が変わってきています。
とにかく、問題文が長い。とにかく、きちんと読みましょう。

そして、文章が長いわりに、その長文に関係する問題が少ないのも辛いです。
もう、こうなったら、頑張れとしか言いようがありません。

そして、昨年も書きましたが、大問の小問化、小問の大問化がより強く見られます。
大問の簡素化、小問の複雑化です。

これが何を意味しているかというと、大問と小問の差別化がなくなり、問題レベルが均一化しているということです。
この問題は難しいよねとか、この問題は簡単だよねというのが減っている印象です。

ですから、一定のレベルを超えると点が取りやすく、そのレベルに達していなければ、得点は難しいということにもなります。
より、2極化しそうな雰囲気です。

保守王国「愛媛県」なので、今年も、サイレントマイナーチェンジと考えておいて良いと思いますが、
いつ、何が起きても、おかしくないのが今の高校入試です。
愛媛県も例外とは言えない状態です。

突然、とんでもない変化が起こってもおかしくないです。
それが今年かもしれません。
対策の必要は感じませんが、覚悟はしておいて損はないでしょう。

何が起こっても、慌てない精神力は必須です。

さて、冒頭にも書きましたが、あくまで予想です。
当たるも八卦、当たらぬも八卦です。占いくらいのつもりで。

入試問題は、年々、問題のレベルが上がっているように見えますが、
よく読んで、よく考える問題は、教科の問題としてのレベルは、下がる傾向があります。

実際、近年、それが如実に表れていて、教科としての問題レベルは低下傾向にある印象です。

とにかく、じっくり読んで、しっかり考えて、それでいて、時間内に処理する力を求めていると思います。
落ち着いて、時間配分に気を付け、できるところから取り組んでいきましょう。

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