前回に引き続き、今回は、数学の愛媛県立高校の入試問題の傾向と対策です。理科はこちら
傾向
では、さっそく、傾向です。
愛媛県の問題構成は、H17年に今の形になって、
それからずっと、同じ形式で出題されています。
大問5問で構成され、まず、(一)が計算問題、(二)が小問集合、
(三)は規則性の問題(例外あり)で、(四)は関数、(五)が図形という構成になります。
H22年に、(三)で関数の問題が出題され(この時は規則性の問題なし)、
H26年とH23年で、(四)の図形と(五)の関数の問題が入れ替わったことはありますが、基本的に同じです。
H17年に今の形になりましたが、手元にある過去問(H13年以降)全てで、ほぼ同じ形式となっています。
では、細かく見ていきます。
まず、(一)番は、計算問題が6問
1が、整数の四則計算、2が、分数又は小数の四則計算。
3が( )をはずす計算。4が文字の累乗を含んだ計算。
5が平方根の計算、6が乗法公式を使った計算です。
決っているので、頑張って計算してください。
(二)は小問です。比較的簡単な問題が6問出ます。
1は、二次方程式、連立方程式、因数分解など、ちょっと難しめの計算が1問出ます。
6は、1で出なかった計算を使って、文章題を解く問題です。記述なので、注意が必要です。
4〜5は、前後して、確率、資料、関数、図形(作図含む)などが出題されます。
どれが出るかは、当日のお楽しみ。
近年は、ここで作図の問題が1問必ず出題されます。
(三)は、規則性の問題。入試問題集の規則性の問題を解いて慣れて下さい。
(四)は、関数の問題です。
毎年、図形との抱き合わせの問題が出題されます。
たいていは、三角形や長方形の面積の求め方がわかれば、解ける問題ですが、
時々、三平方の定理や空間図形に関する知識が必要な時もあります。
(五)は図形です。
毎年、相似か、合同の証明問題が出ています。要注意です。
それ以外に、角度や辺の長さ、面積を求める問題が出題されています。
三平方の定理と相似が理解できていれば、たいてい、なんとかなります。
以上が、ざっくりした傾向です。
せっかくなので、各単元別の出題傾向です。
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単元 |
学年 |
H13 |
H14 |
H15 |
H16 |
H17 |
H18 |
H19 |
H20 |
H21 |
H22 |
H23 |
H24 |
H25 |
H26 |
H27 |
計 |
計
算 |
正の数・負の数 |
1年 |
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15 |
文字と式 |
1年 |
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14 |
式の計算 |
2年 |
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15 |
式の計算 |
3年 |
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15 |
平方根 |
3年 |
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15 |
方
程
式 |
方程式 |
1年 |
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1 |
連立方程式 |
2年 |
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14 |
2次方程式 |
3年 |
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12 |
関
数 |
比例と反比例 |
1年 |
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9 |
1次関数 |
2年 |
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12 |
y=ax2(二次関数) |
3年 |
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15 |
図
形 |
平面図形 |
1年 |
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13 |
空間図形 |
1年 |
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10 |
図形の調べ方 |
2年 |
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7 |
三角形 |
2年 |
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3 |
平行四辺形 |
2年 |
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2 |
相似な図形 |
3年 |
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12 |
円の性質 |
3年 |
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12 |
三平方の定理 |
3年 |
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15 |
確
率
・
統
計 |
資料の散らばりと代表値 |
1年 |
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5 |
確立 |
2年 |
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15 |
標本調査 |
3年 |
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0 |
なぜか、3年の最後の単元「標本調査」は、出題されません。
対策
数学は積み上げ教科です。
3年の内容ができれば、1〜2年の内容もできると考えているのか、
圧倒的に、3年の内容が多いです。
そのため、3年間の総復習なんて考えず、基本的には、3年の内容をしっかり演習し、
わからないところを1〜2年の内容に戻るという流れが良いでしょう。
ただし、積み上がらない作図、空間図形、資料、確率、
特に作図と確率は、要チェックです。
具体的には、比例・反比例の復習は必要ありません。
一次関数、二次関数ができれば、できます。
方程式も、連立方程式、二次方程式を重点的に。
特に、文章題の「利用」のところは、絶対に出るので、復習を。
作図は、垂線と二等分線ができれば、なんとかなります。
とにかく、3年の内容を復習しましょう。
相似、円の性質、三平方の定理は、必須です。必ず、出題されます。
2次関数も要チェックです。こちらも、必ず出題されています。
結論
入試問題集もですが、とにかく、3年のワークを中心に勉強していきましょう。
なお、理科同様にこちらも、塾生にはもっと詳しいもの配布しています。
こちらもチェック
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