第18回 愛媛県立入試出題傾向と対策(数学)

前回に引き続き、今回は、数学の愛媛県立高校の入試問題の傾向対策です。理科はこちら

傾向

では、さっそく、傾向です。
愛媛県の問題構成は、H17年に今の形になって、
それからずっと、同じ形式で出題されています。
大問5問で構成され、まず、(一)が計算問題(二)が小問集合
(三)は規則性の問題(例外あり)で、(四)は関数(五)が図形という構成になります。

H22年に、(三)で関数の問題が出題され(この時は規則性の問題なし)、
H26年とH23年で、(四)の図形と(五)の関数の問題が入れ替わったことはありますが、基本的に同じです。
H17年に今の形になりましたが、手元にある過去問(H13年以降)全てで、ほぼ同じ形式となっています。

では、細かく見ていきます。

まず、(一)番は、計算問題が6問
1が、整数の四則計算、2が、分数又は小数の四則計算。
3(  )をはずす計算4文字の累乗を含んだ計算。
5平方根の計算、6乗法公式を使った計算です。
決っているので、頑張って計算してください。

(二)は小問です。比較的簡単な問題が6問出ます。
1は、二次方程式連立方程式因数分解など、ちょっと難しめの計算が1問出ます。
6は、1で出なかった計算を使って、文章題を解く問題です。記述なので、注意が必要です。
4〜5は、前後して、確率資料関数図形(作図含む)などが出題されます。
どれが出るかは、当日のお楽しみ。
近年は、ここで作図の問題が1問必ず出題されます。

(三)は、規則性の問題。入試問題集の規則性の問題を解いて慣れて下さい。

(四)は、関数の問題です。
毎年、図形との抱き合わせの問題が出題されます。
たいていは、三角形や長方形の面積の求め方がわかれば、解ける問題ですが、
時々、三平方の定理空間図形に関する知識が必要な時もあります。

(五)は図形です。
毎年、相似か、合同の証明問題が出ています。要注意です。
それ以外に、角度辺の長さ面積を求める問題が出題されています。
三平方の定理
相似が理解できていれば、たいてい、なんとかなります。

以上が、ざっくりした傾向です。
せっかくなので、各単元別出題傾向です。


単元 学年 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27

の数・負の数 1年 15
文字と式 1年
14
式の計算 2年 15
式の計算 3年 15
平方根 3年 15


方程式 1年













1
連立方程式 2年
14
2次方程式 3年 12

比例と反比例 1年





9
1次関数 2年


12
y=ax2(二次関数) 3年 15

平面図形 1年

13
空間図形 1年



10
図形の調べ方 2年







7
三角形 2年











3
平行四辺形 2年












2
相似な図形 3年 12
円の性質 3年 12
三平方の定理 3年 15




資料の散らばりと代表値 1年









5
確立 2年 15
標本調査 3年














0

なぜか、3年の最後の単元「標本調査」は、出題されません。

対策

数学は積み上げ教科です。
3年の内容ができれば、1〜2年の内容もできると考えているのか、
圧倒的に、3年の内容が多いです。
そのため、3年間の総復習なんて考えず、基本的には、3年の内容をしっかり演習し、
わからないところを1〜2年の内容に戻るという流れが良いでしょう。

ただし、積み上がらない作図空間図形資料確率
特に作図と確率は、要チェックです。

具体的には、比例・反比例の復習は必要ありません。
一次関数、二次関数ができれば、できます。
方程式も、連立方程式、二次方程式を重点的に。
特に、文章題の「利用」のところは、絶対に出るので、復習を。
作図は、垂線と二等分線ができれば、なんとかなります。

とにかく、3年の内容を復習しましょう。
相似円の性質三平方の定理は、必須です。必ず、出題されます。
2次関数要チェックです。こちらも、必ず出題されています。

結論

入試問題集もですが、とにかく、3年のワークを中心に勉強していきましょう。

なお、理科同様にこちらも、塾生にはもっと詳しいもの配布しています。

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