第90回 R6年度愛媛県立入試(数学)

今回も、先日行われた県立入試を例年の出題傾向とも比べながら、
考えてみたいと思います。

問題と解答の速報は、こちら 理科はこちら

大問ごとに、難易度と傾向について、見ていきます。
数学は、理科と違ってワンパターンなのですが、今年も大問(三)に変化がみられました。
詳しくは、後ほど。

大問(一)

計算問題。標準問題です。普通に勉強していれば、問題なかったかと。
今年も5問になっています。

大問(二)

この問題は、小問集合なので、1問ずつ見ていきます。

1は、因数分解
例年ここは、因数分解か、二次方程式です。
今年も、例年通り。九九で完了する因数分解。余裕です。

2は、確率の問題で良いのかな?
去年同様に、記号問題。
常識のある人間が、常識に照らし合わせたら、
知識無くても解けるんじゃないですか?というレベルの問題。
4択なので、何も考えなくても、25%の確率で当たります。

3は、二次関数の問題。
正直、教科書の例題レベルの問題。
簡単です。ただ、符号をボケて落とした人いるかも。

4 は文字の式の問題でいいのかな?
普段なら、規則性の問題で出題される系統の問題。
正直、小学校レベル基本問題。規則性を出題しないかわりに、ここで出してきた?油断するなよ?!的な?

5は、空間図形からの問題。
教科書の例題レベル。表面積なので、解けない子は解けないんだけど、簡単です。

7は、文章題
連立方程式です。
数学の知識としては、例題レベル。
ただ、情報が散らばっているので、集めるのが大変化も?
でも、そもそも、文章題を解こうと思う人が少ないので、影響は限定的かも。
正直、方程式で解いた方が早いのではないかと思うくらい簡単な問題ですが、連立方程式という指定なのでしょうがない。

大問(三)

総合の時間の会話をもとにした、よくある小芝居問題。
でも、その小芝居を生かし切れていない、悲しい問題です。
問題作った人、こういう問題作り慣れていないのがバレちゃいますね。

内容としては、脈絡のない教科書レベルの活用の問題が乱射されている感じです。
1は二次関数(教科書例題レベル)、2は相似(例題レベル)、3は三平方の定理(教科書章末問題レベル)、4は円周(定期テスト発展レベル)と言う感じ。
だんだん、レベルは上がっていくのだけれども、繋がりがない単発問題なので、出来る問題を確実に得点すれば良いんだけれども、めげずに最後まで読めたか・・・

「活用の問題を出してみたけど、どう?」って出題者からの聞こえてくる感じがします。

大問(四)

お約束の放物線と直線が交わる問題。
1,2の問題は、基礎レベル。点とるところ。

3がちょっと難しいですが、それでも、実力テストや模試で何度か見たことあるよね?というレベルの問題。
出来る人は、簡単に感じたと思います。

大問(五)

いや、簡単ですよね?というレベルの図形の問題です。

証明は合同です。
ちょっと難しめのお約束の問題。
普通に勉強していれば、「あぁ、あれね」と思うレベル。

残りの2問も、比較的簡単です。
特に(2)の問題は、常識のある人なら、知識0でも、2択まで絞れる問題。
この問題でア、イを選ぶ人はいるのだろうか・・・

最終問題は、普通、激難問題が出るのだけれど、今年は、比較的簡単な問題です。

総括

全体的な難易度は、「超易しい」です。

どの問題を見ても、教科書レベルか、難しい目の問題でも、どこかで見たでしょ?というレベルの問題。
非常に解きやすかったのでは無いでしょうか?

活用形の問題が流行りの感じで出ましたが、悲しいくらいに簡単でした。

来年の入試問題集に、基本問題とか、例題問題として紹介されてそう・・・

理科が置きに来た分、数学で攻めたような印象も受けますが、これだけレベルの低い問題を並べられると、ちょっと・・・

上位層は満点続出かな?

全国的に見れば、新大学入試を見据えた問題が増えてきいますが、愛媛県では、動きが鈍すぎるのが現状です。
ただ、資料を見て連立方程式を解く問題が新しい定番になっていくかも・・・マイナーチェンジ。

新傾向問題に関しては、警戒はすべきですが、対策の必要は全くないという印象です。

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