第4回 二段階選抜について

今回は、二段階選抜についてです。
愛媛県の県立高校では、二段階選抜というのが行われています。

この二段階選抜を理解していないと、痛い目を見る場合がありますので、解説します。

二段階選抜とは

これは、入試の時、書いて字のごとく、二段階に分けて、選抜を行うということです。

推薦入試と、一般入試の2回に分けて選抜するという意味ではありません。

一般入試の時に、内部で、2回に分けて選抜を行っているということです。

よく、Wチャンスという言葉を聞きませんか?
どんな時に耳にするかというと、抽選プレゼントの時ではないですか?

本命の抽選にもれても、さらに、副賞的なものが当たるかもしれないというあれです。

抽選で3名様に
ニンテンドー3DSをプレゼント!!
外れてしまっても、Wチャンス!!
抽選で500名様にオリジナルキーホルダーをプレゼント!!
抽選で3名様に
ニンテンドー3DSをプレゼント!!
外れてしまっても、Wチャンス!!
抽選で500名様にオリジナルキーホルダーをプレゼント!!

こんなの見たことないですか?

このように、2回に分けて選ばれる。
ちょっと違うかもしれませんが、これが、県立入試の二段階選抜のイメージです。

この二段階選抜の詳細については、県の高校教育課のHPから見ることができます。

全員が1次選抜に参加できるわけではない

プレゼント同様で、1回目の選抜にもれてしまった人を対象に、2回目の選抜が行われます。

しかし、ここで問題なのは、抽選プレゼントとは違って、
全員が、1回目の選抜の対象になるわけではないということです。

じゃあ、誰が1回目の選抜の対象になるのかということ。

入試要項には、このように書かれています。
調査書点が上位から募集人員の90パーセント程度以内にある者

つまり・・・

まず、参加できる人数は、募集人員の90%ですから、
100人の定員(募集人員)の場合、90人が選抜の対象になります。

ここで問題なのが、定員に対しての90%ですから、
仮に300人受験していても、1000人受験していても、、1次選抜に参加できるのは、90人です。

仮に、定員100人に対して、150人が受験したとすると、以下のようなイメージになります。

受験者数(150人)
















定員(100人)
















合格 不合格
1次選抜対象者(90人)
















参加できる できない

次に、誰が参加できるかですが、調査書点の高い人です。
調査書点の高い、上位90%がこの1次選抜(1回目の選抜)に参加できます。

つまり、上の図の場合、調査書点の高い順に並べた上位90人が参加できます。

調査書点の低い人は、この1次選抜に参加することができないんですね。

そして、ここまでに、入試の得点の話は、出てきていません。関係ないんです。

きっと、本番前の中学校3年間を頑張った人へのボーナスステージなんでしょうね。

調査書点・・・調査書に書かれている評定の合計。満点は、9教科×3年×5の135点

さて、本番前のボーナスステージなんて書きましたが、1次選抜で定員の70%を選抜するわけですから、
そのほとんどがこの1次選抜で合格することになります。

しかも、1次選抜に参加さえできれば、あとは、入試の得点のみで合否が決まります。
その他は、関係ないんです。面接で失敗しても関係ないんです。(本当か?でも、そう書いてる)
この1次選抜に参加できるのと、できないのとでは、大きな違いがあるということです。

そして、この1次選抜にもれた全ての人(参加できなかった人も含む)で、
2次選抜(Wチャンス)を戦うことになります。

残ったイスを2次選抜で

先ほど同様に、定員100人に対して、150人が受験したとすると、以下のようなイメージになります。

受験者数(150人)
















定員(100人)
















合格 不合格
1次選抜対象者(90人)
















参加できる できない
1次選抜合格者(70人)
















合格 2次へ 1次不参加
2次選抜参加者(80人)
















1次で合格 2次参加者
最終合格者(100人)
















1次で合格 2次で
合格
不合格

2次選抜では、「入試の点」、「調査書点」、「面接や調査書に書かれている学習以外の内容」
の3つを合計して戦います。

この時初めて、調査書に書かれている資格表彰が関係してきます。

しかも、この3つの配点は、高校によって違います。
市内の学校ですと、西は「入試の点」を、
工業は「面接や調査書に書かれている学習以外の内容」を重視します。

その他県内の高校の配点に関しては、県の高校教育課のHPを各自見てください。
俗に言う偏差値の高い高校は、「入試の点」を、
偏差値の低い高校は、「面接や調査書に書かれている学習以外の内容」を重視する傾向があるようです。

対策と考察

中学校の3年間をいかに過ごすかが、ポイント。
通知表が3年間オール5の場合、絶対に1次選抜に参加できるので、
資格取得や表彰を気にするより、入試の点をいかに取るかを考えた方が得策。
オール5でなくても、1次選抜に参加でき、1次選抜で決めれそうならば、
入試で点を取ることの方が重要。
2次選抜までもつれ込まなければ、調査書の内容なんて、評定のみ

いずれにしても、評定を上げることが重要。評定を上げるためには、観点別評価を上げることが近道。

と言うことで、当塾では、テストで点を取ることよりも、評定を上げることを中心に取り組みます。
ぜひ、ご検討ください。

こちらもチェック


Back    

Home