第1回 調査書について

コラム第1回は、調査書について。
新居浜高専のHPに、調査書の作成要領がありましたので、簡単にまとめてみました。
まずは、調査書の書式を見てみましょう。
これは、県立高校、新居浜高専ともに、HPで見ることができます。
各HPへのリンク集はこちらからどうぞ。

調査書の書式

H27県立調査書
県立高校用調査書(H27年度)

H27新居浜高専調査書
新居浜高専用調査書(H27年度)

※クリックで拡大します。

見ればわかりますが、県立高校も、新居浜高専の調査書も、ほとんど同じです。
明徳高校精華高校とも、ホームページでは、独自の調査書を使っているような書き方をしていますが、
この2校も、それほど違うものを使っているとは、考えにくいです。

ちなみに、愛媛県の県立高校は、全て同じです。
入試問題も同じですから、基本的に、全て同じとなります。
      (一部独自テストを実施する場合有。例:今治工業繊維デザイン科)

ところで、県立高校と新居浜高専の調査書がほとんど変わらないということは、見ればわかるんですが、

新居浜高専の調査書の記入上の注意には、

「愛媛県県立高等学校入学者選抜実施細目の調査書作成要領に準じて記入してください」

とはっきり、書いてあります。

つまり、新居浜高専に提出する調査書は、
県立高校に提出する調査書と、同じように書いてください。ということです。

そして、愛媛県の調査書の作成要領は、新居浜高専のホームページから見ることができます。

それでは、新居浜高専もとい県立高校に提出する調査書の書き方について、見ていきましょう。

調査書の各項目

@出欠の記録

出欠の記録を書く所です。
見ればわかるのですが、書かなければいけないのは、欠席日数のみなんです。
その他の記録は、全て備考欄に書かれることになります。
そして、その備考欄ですが、出席停止、忌引等で出席できなかった場合は、記入されます。
次に、各学年で10日以上欠席した場合、その理由が記入されます。
遅刻、早退が多い場合、その状況が記入されます。
しかし、ここで面白いのは、「多い」の基準が、決まっていないこと。
学校長が判断するということでしょうか?

つまり、遅刻、早退に関しては、目に余らない限り、調査書には記入されないということです。

A観点別学習状況

3年生の1月末までの成績を観点別にA、B、Cの3段階で記入します。
多くの教科で、観点1で意欲・関心・態度、観点2で思考表現
観点3で技能、観点4で知識・理解を評価します。
詳しくは、新居浜高専のHPを読んでください。
残念ながら、1〜2年の評価は、調査書には書かれません。
目安は、通知表の観点別評価の欄になります。

B評定

指導要録に書かれている1〜2年生の評定と3年生の評定が1〜5の数字で記入されます。
新居浜高専は、3年の評定が1学期と2学期に分かれています。
一方で、県立高校は、4月〜1月末までの総合になります。
ここに記入される内容の目安も、通知表の評定の欄になります。

ちなみに、成績開示の時に開示される調査書点というのは、この評定の数字の合計になります。
9教科×3年×5で135点満点になります。

C総合的な学習の時間の記録

総合的な活動の時間に、どんなことをして、どんなことを学んだかが記入されます。
意外と広いですよね。
総合の時間や行事を欠席すると、ここに書くことがなくなります。
しかし、悪いことは書かれませんし、何を学んだかを書く欄ですから、学べなかったことは書かれません。
普通に参加していれば、何か書いてくれます。
ここに書かれることの目安も、通知表の総合的な学習の時間の欄で確認できます。

D特別活動の記録

指導要録の「特別活動の記録」が記入されます。
ここにどのように記入されるかの目安は、通知表の「特別活動の記録」の部分でわかります。
「事実及び所見」の欄は、学年で分かれていません。3年間で行ったことをこの狭い欄に書くことになります。
3年間同じところに1つずつ○があると、1行で3年間を表すことになりますが、
違うところに○があると、2行、3行で表すことになるんです。1年と2年の通知表を見て、
3年で頑張ることを決めると良いかもしれません。

E行動の記録

3年の「行動の記録」が記入されます。残念ですが、1年、2年の記録は、調査書としては高校に行きません。
ここにどのように記入されるかの目安は、通知表の「行動の記録」の部分でわかります。

F諸活動の記録

部活に関する記録は、ここに記入されます。
大会等で入賞すれば、もちろん、ここに記入されます。
しかし、ここは、部活のことだけを記入するわけではありません。
特技についてもここに記入されます。
剣道や書道の段・級、英検や数検なんかも、特技扱いです。

重要なのは、この欄が、意外と狭いということです。特に新居浜高専は狭い。
そして、部活を辞めたり、転部しても、その事実を書く必要はないということです。

よく、「部活を辞めたら内申が下がる」とかいう人がいますが、
それは、間違いではないですが、正解でもありません。
ここに書く内容は、別に、部活に関することだけではないんです。

部活以外で、なにかを頑張れば良いんです。
無理して、やりたくない部活にいるよりも、新たな道を探した方が、賢明な場合もあります。
しかし、こればかりは、終わってみないとどちらが賢明だったかは、わかりませんが・・・

G総合所見

ここに、不利になることを書く先生はいません。

最近は、書類が開示される場合がありますので、変なことを書いていると、訴訟問題になりかねません。
「どうして、その高校に行きたいのか」、「どういう人物なのか」、そんなことが書かれます。
どの人も同じようなことが書かれているので、高校側も、「読まない」という噂。多分、嘘。でも、そういうこと。
恐るるに足りません。ご安心を。

こうして見てみると、気を付けるべき点が見えてくるのではないでしょうか?
そして同時に、調査書は、ビビるものではないこともわかるのではないでしょうか?
「なんだ、通知表のコピーじゃん!!」ていう考え方もあります。

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