第56回 H29年度愛媛県立入試(理科)

今回は、先日行われた県立入試を以前書いた出題予想をもとに、
考えてみたいと思います。

問題と解答の速報は、こちら

分野ごとに、第54回で書いた予想を振り返り、出題内容を確認します。
青字が外れ、赤字が正解。

過去の出題傾向は、こちら→数学理科

物理分野

今年は、回りとしては、電気が小問に回る年になります
電気は、捨てるんだったら、捨てても良いかもしれません。
小問での出題だと、ずいぶん出ていない陰極線辺りがくさいと毎年言っていますが、当たりません。
今年は出るかな?

3年生からは、速度の問題が出るのではないでしょうか?
記録タイマーの使い方は要チェックです。
去年、物理分野は、大問、小問共に、とことん力の問題だったので、
今年は、力は可能性が低いと思います。

1年生からは、音が要チェックです。ここ数年、音に関する出題がありません。
今年あたりくさいかも。
しかし、音となると、小問に回る可能性も高くなってきます。

去年、かなりの難易度だったので、今年は、置きに来ると思います。
チャンスととらえて、勉強しておくとかも?

予想通り、2年生の電気が小問に回っての3年生の記録タイマー、1年生の光の出題でした。
難易度は、高くなく、予想通り置きに来た印象です。
どの問題もどこかで見たことがあるような、そんな問題ばかりでした。
小問の電気も、基本問題でした。しっかり勉強していれば、余裕ですね。

化学分野

回りとしては、3年生のイオン関係の問題が小問に回る年です
どうしても無理ならば、イオンを捨てるのも手かもしれません。

1年生の単元からは、状態変化の出題がありそうです。
蒸留に関しては、要チェックです

2年生の単元からは、化学変化と熱に関する問題炭酸水素ナトリウムの分解あたりが出そうです。
試験管のお尻を上げる理由は、要チェックでしょう。

逆に、簡単すぎて出ないかも?

3年生の単元からは、イオンの電気泳動は要チェックです。
酸アルカリの電気泳動の問題は、まだ出ていないので、そろそろ来るかも?

逆に、永遠に来ないかも。
掘り込むと、去年と同じような展開になりそうなので、小問でサクッと出題されるかも?

予想通り、状態変化の問題でしたが、蒸留ではなかったです。
この状態変化の問題がくせもので、よく考えれば難しくはないのですが、
あまり見たことのない問題でした。
落ち着いて、しっかり考えられたかどうかが、運命を分けるかもしれません。
2年生からは、銅の酸化に関する質量保存の問題でした。
この質量保存の問題も、どこかで見たことがある問題です。
なかなか点が取りにくい問題ですが、難易度は高くありません。
今年の実験器具は、ガスバーナーの基本問題でした。
小問では、3年生の単元から電池でした。超基本問題です。

生物分野

食物連鎖に関する問題は今年はお休み。
3年生からは、今年こそ、タマネギの根の細胞分裂に関する問題が出題されると思います。
メンデルの法則は、可能性は低いと思いますが、今年も出るかも?
チェックは忘れずに。

1年生からは、顕微鏡がそろそろ出題されるかも?
植物分野からは、蒸散の問題が出るかもしれません。チェックしておきましょう。
でも、1年生の植物の分野は、点をとりに行く単元です。確実に押さえておきましょう。

2年生からは、動物の分類に関する問題や、進化などを軽く小問で聞いてくる気がします。
回りも、2年生の単元が小問に回る年です。

タマネギの根の細胞分裂の問題が出ません。
次に出題されるのはいつになるのやら・・・
3年生の単元からは、花粉管の問題からの、有性生殖に関する問題でした。
内容は、基本問題。しっかり勉強していれば、特に問題はなかったでしょう。
1年生からは、蒸散の問題。これも、どこかで見たことのある問題です。
きちんと勉強していれば、問題はないでしょう。
小問は、関節と神経系の問題。超基本問題です。

地学分野

小問に回るのは、1年生の単元だと思います。
地層火山の問題を軽く聞いてくる気がします。
特に考える問題は出ないのではないかと思いますので、確実に用語を覚えておきましょう。

2年生の天気は、何が出てもおかしくない状態です。
広く勉強しておくべきでしょう湿度関係気象観測系の問題は要チェックでしょう。
また、日本の天気四季ごとの天気もくさいです。とりあえず、西高東低は押さえておきましょう。

3年生の天体からは、月や金星の満ち欠けに関する問題が出そうです。
ついでに、月食日食なども押さえておきましょう。
年周運動、日周運動に関する問題は、おそらく、今年はお休みだと思います。

3年生の天体が小問に回りましたが、予想通り、金星の満ち欠けに関する問題でした。
一方で、大問に回ったのが、地層に関する問題。
ただ、正直、小問レベル。特に考える問題は「堆積した順番」を答えるものくらいでした。
2年生からの出題は、湿度に関する問題でしたが、基本問題の集合でした。
こちらも小問レベルです。
難易度は、基本問題でした。

総括

総合予想で予想した2単元以上の抱き合わせ問題は出題されませんでした。
入試問題は、年々、入試問題のレベルが上がっていましたが、
ちょっと化学分野の問題が難しかったですが、
どの問題も基本問題ばかりで、また、どこかで見たことがあるような、そんな問題が多く、
近年みられた難易度の高い問題は、出題されませんでした。

今年は、しっかり準備していた人にとっては、拍子抜けだったのではないでしょうか?
ここ数年では、一番難易度が低かったのではと思います。

ただ、例年通り、文字数は多かったので、読む練習は、しっかりしておかなければいけなかったでしょう。

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