第10回 学習塾利用の注意点

記念すべき第10回の今回は、学習塾利用の注意点です。

何かを勘違いしている人が多いので、書いてみます。

このコラムで何回も書いてきていますが、我々は、生きていかなければいけません。
現代日本で生きていくためには、金が必要なんです。
その金を稼ぐ方法として、学習塾を選んだのが、学習塾の講師や塾経営者なのです。

誰が何と言おうと、それだけは変わりません。

塾や私立中には実績が必要

さて、塾には実績が必要です。

塾の実績。それは、「テストの点数が上がった」でしょうか?
もちろんそれも実績になるんですが、それでは、数字として表現しにくい。
もちろん、それを実績にしている塾もあります。

しかし、多くの塾は、「高校(大学)の合格」を実績にしています。
今治西高校○人合格!」とか、「今治北高校○人合格!」とか。

そう書いているチラシを見ると、「この塾に入ると、西高に行けるのではないか?」と、
人は錯覚してしまいます。

まぁ、そういう部分はあるのかもしれませんが、
西高に合格したのは、あくまで、生徒が頑張ったからです。
あるいは、生徒にその才能があったからです。

基本的には、それ以上でも、それ以下でもありません。

我々学習塾は、そのお手伝いをするだけです。
そのお手伝いに対して、対価を頂いているにすぎません。

しかし、何かを勘違いしている学習塾(塾講師)は、実績こそ全て。
西高に受かったのは、全て、自分の指導の賜物である。
なんて、勘違いをしていたりします。

あるいは、勉強しないのは、全て、生徒のせい。
勉強してくれなければ、自分の実績にならないので、勉強しろと怒り散らす。
生徒の事情や、気持ちは無視。
そもそも、塾に勉強しに来ているのであって、怒られに来ているのではないんですけどね・・・

いえいえ。そもそも、勉強したくなるような何かを与えてやるのが、学習塾の仕事という考え方もあります。
それができてないから、勉強できないんですよ。怒っている場合ではないでしょ?
なんて、考え方もありますよね?

もっと言えば、授業っ中寝るのは、授業が面白くないから。分からないから。
もっと面白い授業をすれば良いだけだし、分かる授業をすれば良いだけ。

でも、何かを勘違いしている人は、怒るんだよな・・・・

結局、人間、自分が可愛いのです。

自分にとって、メリットがあるのか?それともメリットがないのか?
基本的には、それだけで、判断し、行動します。

それは、公立中学校の先生も多かれ少なかれ同じです。

結局決断するのは自分

しかし、問題なのは、そんな塾を神様かなにかと勘違いしている生徒や保護者。

塾の先生が「こう言うんです。ああ言うんです。」と。

う〜ん・・・
なんか違うよな?と思います。

あくまで、学習塾は、商売なので、
特に大手は、その子のことを本当に考えてものを言っているかは疑問です

とにかく、実績のために言っている可能性があります。
本人は、工業高校に行きたくても、受かる可能性があるならば、
有名進学校をゴリ押ししてくる可能性は高いです。

この時、注意してほしいのは、あくまで、可能性があればという点。

チラシを見てもらったらわかるのですが、どこに何人とは書いていますが、
落ちた人については触れてません。

別に、落ちても数字として表に出ないから、どうでも良いんです。
工業高校に受かるという実績なんて、鼻クソにもならないと判断されれば、
受かれば儲けものと、合格率は高くなくても、有名進学校をゴリ押しされる可能性はあります。

そんな人を神様のように信じてしまっては、自分の人生どうなるか・・・・
恐怖しか感じません。

そこには、必ず、自分の信念と、適切な判断力が必要です。

学習塾はあくまで商売

しかし、学習塾が、我が塾の宣伝材料として実績が欲しいのは、ごく当たり前のことです。
それで、食べているのですから。
それは、私立中でも同じだと思います。

とにかく、少しでも偏差値の高い高校に押し込む。
それを実績とすると、その実績を見た次の世代が、やってくる。
そしてまた、押し込む。その繰り返しです。

それが、一番の宣伝材料だからです。

学習塾は、あくまでも商売であって、
そういうドス黒い思惑がうごめいているということを忘れてはいけません。
もちろん、全ての塾がそうであるとは言いません。
しかし、大手になれば、大手になるほど、そういう考えを持っている講師は、多いと思います。

つまり、本当に自分にとって、正解とは何かしっかり考え
本当に、この人は、自分のことを考えてくれているのか?ということをしっかり判断しなければいけません。
多分、あなたのことは、考えていませんから。

利用できるところは利用して、自分で判断しなければいけないところは、しっかり、自分で判断する。
そういったことを念頭に置いて、利用しなければ、大変なことになるのではないでしょうか?

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