第27回 塾と家庭教師どっちが良いの?

今回は、塾と家庭教師のどちらが良いかについて考えます。

結論はハッキリしていて、「人による」です。
これは、塾の先生、家庭教師の先生にもよりますし、子ども達自身にもよります。
親のニーズにもよると思います。

しかし、これではコラムになりませんので、塾のメリット、家庭教師のメリットを考えてみます。

前提条件として、長所と短所は裏表と言いますが、メリット・デメリットも裏表です。
特徴を良いと感じれば、メリットや長所になるでしょうし、
悪いと感じれば、デメリットや短所になります。

家庭教師、塾のメリット

まずは、それぞれのメリットを挙げてみましょう。

塾のメリット
塾に行くという行動により、気持ちが切り替わることです。
塾は勉強するところ、家は生活するところと、メリハリをつけることができます。
また、塾には、多くの教材があります。必要に応じて、それらを使うことができます。
突然の質問にも充実した教材で対応できるでしょう。

家庭教師のメリット
家に来てくれるということ。
行く必要はありませんので、楽ですし、時間短縮になります。
送迎を前提とするならば、送迎の手間は測り知れません。
また、多くの中学生は、夜、塾に行くことになるでしょう。
先生が来てくれるので、夜間外出をする必要がありません。

それぞれの大きな違いは、これくらいでしょうか?
家庭教師のメリットとして、個別指導やマンツーマンを挙げることができますが、
個別指導・少人数指導を売りにしている塾は多いです。
普通、個別指導と言っても、マンツーマンでない場合が多いですが、
マンツーマンでやってくれる塾も、少なからずあります。

ですので、選ぶ塾や、求めている内容によっては、
家庭教師に、まったくメリットが無い場合もあります。
安易に費用のかかる家庭教師を選ばないことです。

形態による分類と特徴

では、色々な形態の特徴を見ていきましょう。
まず、大別すると、集団指導個別指導に分けられます。
そして、それぞれ対象とする人数により、次の4つに分類できます。

  • 集団指導
  • 少人数性集団指導
  • 個別指導
  • マンツーマン指導

色々な人が、色々な分類をしていますが、当塾では、この4つに分類できると考えます。

それでは、それぞれの形式の特徴を見ていきましょう。

それぞれに特徴がありますが、当然、人それぞれ向き不向きがあります。
特徴は、メリットであり、デメリットであります。
それぞれの特徴を理解し、自分にはどれがあっているか、しっかり考える必要があります。

まずは、簡単に表にまとめます。

形態 人数 対象になる生徒の点数
集団指導 15人以上 80点〜
少人数性集団指導 3〜15人 50点〜
個別指導 1〜5人 0点〜
マンツーマン指導 1人 0点〜

集団指導
授業形式で、集団で講義を受けることになります。
学校の授業と同じです。学校の7時間目というイメージで良いです。

学校の授業と同じなので、学校の授業がついていけない場合、通っても時間と金の無駄です。
学校の授業が充実していなければ、当然、塾の授業も充実しません。
もちろん、教員との相性もあるので、一概には言えませんが、
学校のすべての授業が理解できていなければ、この形式の塾に通っても無駄です。
学校の授業で物足りない、もっと勉強したいという人向け。
学校の授業が簡単すぎて充実していない場合は、この形式がオススメ。

少人数性集団指導
この形式も、集団指導と同じ特徴が挙げられます。
しかし、人数が少ないので、個人個人に気を使うことができる集団指導になります。
人数が少ないので、1人1人の顔色を見ることができます。
個人個人に気を使ってもらえるので、教員と近い関係を築きたい人には、お勧めです。
大人数での集団指導では、どうしても無機質になるため、
人と人の関係を重んじる人は、これになります。

しかし、少人数と言っても、10人いれば、個別指導は不可能です。
顔色は見てくれますが、個々に対する指導は期待できません。
もちろん、極端にできなければ、フォローは不可能です。
30人以上の集団指導と大きな違いはありません。

個々に対する細かい指導は、無くはないでしょうが、期待できません。
一斉指導を行った上で、残った時間が1時間あったとしても、
10人いれば、1人の持ち時間は6分です。
6分では、なにもできません。
基本的なことは自分でできる人は、この形式で十分でしょう。

個別指導
個別に指導してくれるため、出来・不出来にかかわらず、それなりのフォローはしてくれます。
授業形式は極めて難しく、わからないところをフォローしてもらう形式だと考えるべきです。
課題を行う中で、わからないところを質問することになるでしょう。

個別に指導してくれるため、どんな人にも対応できます。
あとは、教員との相性ですね。
ただ、基本1人での作業になるため、他人がどうなっているか、まったくわかりません。
時には、他人と自分を冷静に比べてみることも重要です。

同じ高校を受験しようとしているあの人は、この問題が解けるんだろうか?
こんな疑問を常に感じながら、他人を観察することも大切です。
個別指導だと、それは期待できません。
それを全て学校で行わなければいけません。

また、注意したいのは、同時にみる人数です。
5人を同時に見る場合、自分を見てもらえるのは塾にいる時間の5分の1になります。
2人を同時に見る場合、自分を見てもらえるのは塾にいる時間の半分になります。
もちろん、ずっと質問をしているわけではないと思うので、
それで十分と考えるか、それとも、それでは少ないと考えるか、
それは、授業を受ける人しだいです。

マンツーマン形式
家庭教師を選択すると、必然的にこの形式になります。
つきっきりで指導してもらえますので、どんな人にも対応できますし、
自分のニーズに合わせてもらうことも容易です。
他に人がいないので、気兼ねなく質問できます。
授業形式も可能ですが、1対1なので、普通、質問形式で行うことが多いでしょう。

顔色を見ながら、その子に適切な指導を行うことが可能です。

こちらも、教員との相性を重視しましょう。
マンツーマンですので、相性が最悪でも、逃げ場はありません。辛い授業時間になるでしょう。
また、他人との関わりも全くないため、個別指導で挙げたような、
他と比べるという作業が全くなくなります。
良い意味でも、悪い意味でも、極端に同級生と差がある場合、この形式が向いているでしょう。

まとめ

とにかく、塾や家庭教師選びの肝は、自分に合っているかです。
特に、教員との相性が一番大事でしょう。
学校と違い、塾や家庭教師は自分で選べますので、しっかり吟味して選ぶことが大切です。

家庭教師派遣センターや塾側の都合でコロコロ教員が変わるようなところは、論外です。
卒業まで責任を持って対応してくれるところ(人)を選びましょう。

足を運ぶことに抵抗がなければ、家庭教師のメリットはあまりありません。
「自分に合う塾を探して、見つからなければ家庭教師」で良いのではないでしょうか?

ScienceLab冨田塾では?

ちなみに、当塾では、個別指導を中心に、顔色や指導内容により、
少人数制集団指導に切り替え指導を行います。
ブースがあるわけではないので、隣で何をしているか、どんな質問をしているかもわかります。
友達がしている質問は、自分はわかるのか、わからないのか。
わからないのであれば、一緒に聞くこともできます。
時には、「人に教えられて一人前」を合言葉に、教え合いの場も設けています。
これも、隣に仲間がいるからこそです。

また、必要に応じて、マンツーマン指導も提案します。提案したら、塾を辞めた人もいましたが・・・

ビビッときた方は、お問い合わせください。

こちらもチェック


Back    

Home