今回は、成績の上昇について。
以前も書きましたが、勉強すれば、成績は上がります。
サボれば、下がります。
それ以上でも、それ以下でもありません。簡単です。
しかし、どのくらい勉強すれば、どのくらい成績が上がるのか?
気になるところです。
勉強しているのに、全然、成績が上がらないということもあるでしょう。
基本的に、1日の勉強時間は長い方が良いでしょうが、
いたずらに長時間勉強すれば良いというものでもありません。
要は、密度なんですが、その話は、別の機会に。
今回は、期間を考えます。どのくらいの期間で、どのくらい伸びるか。
学習期間と成績の推移
まず、勉強していなかった人が、急に勉強を始めると、とりあえず、ググッと成績は伸びます。
しかし、それが落ち着くと、全く成績が伸びなくなります。
これは、何でも同じで、スポーツでもダイエットでも同じです。
ダイエットの世界では、この体重が全く変化しない期間を停滞期と呼びます。
タニタのHPによると、ダイエットの場合、開始1ヶ月間は順調に体重が落ちるのですが、
その後、約1ヶ月の停滞期に入るそうです。
この1ヶ月の停滞期の間に、体に変化が起きていると解釈したら良いと思います。
そして、停滞期の間に、作り変えられた体は、また、体重が減っていくということらしいです。
この時、あきらめずに、ダイエットを続けることが最大のポイントになるのは、周知の事実です。
これと同じことが、勉強でも起きます。
勉強においても、この全く成績が変化しない期間を、広く一般的に停滞期と呼ばれています。
したがって、このコラムでも停滞期と呼ぶことにします。
この停滞期が、なぜ起こるのかというのはよくわかりませんが、
ダイエットと同じで、頭の構造を作り変えていると解釈しても良いのではないかと考えています。
詳しくは、こちら。
いずれにしても、一通り成績が伸びると、全く伸びなくなる停滞期に入ってしまいます。
残念ながら、真面目に勉強している、ほとんどの受験生が体験することです。
そして、停滞期が終了すると、再び、成績が伸び始めます。
この時、爆発的に成績が上がる場合があり、一般的にこれをブレイクスルーと呼ぶそうです。
この停滞期とブレイクスルーは、
英語、特にリスニングで顕著に表れるそうですが、どの教科でも起こるようです。
ブレイクスルー(breakthrough)とは、書いて字のごとく壁を壊すことで、
今まで障壁となっていた事象の突破を意味する英単語です。
成績の停滞という壁に直面しながらも、もがき苦しみ、それでも努力を続けた結果、成績が再び上がり始めるということです。
一般的には、ブレイクスルーとは、爆発的な成績上昇を指すことが多いようですが、
このコラムでは、停滞期を終え、再び成績が上がり始めること全てを、ブレイクスルーと呼ぶことにします。
停滞期とブレイクスルーの例
塾生のAさんは、夏休み前には勉強をはじめ、すぐに停滞期に。
勉強を続けましたが、その後伸び悩み、成績に変化なく年が明けてしまいました。
停滞期が長く、こちらもかなり焦りましたが、
無事、1月に点が再上昇し始め、入試本番では、年末の点数から20点UP(100点満点)の点数をマークしました。。
見事、志望校に合格することができました。
やはり、ぶれずに、しっかり勉強していると、突然成績が上がるというのはあるようで、
他の塾生でも、ずっと点数が停滞していたにも関わらず、
「最後の実力テストが、1番良かった」と話してくれた子(推薦で決まったので、入試は受けてない)や、
ある程度成績が上がって、伸び悩んでいた子が、県立入試で、急に最高点を出したりと、
継続して最後まで勉強を続けると、どこかで成績が上がるのは、間違いないようです。
そして、こういうのは、だいたいギリギリになることが多いです。
ギリギリになった時、印象に残るだけかもしれませんが・・・
停滞期にぶれない
特に、3年生になって急に勉強を始めた場合、
最初は、順調に成績が伸びるのですが、その後、全く成績が伸びなくなってしまいます。
順調に伸びていたのに、急に伸びなくなるのですから、焦ります。
しかし、成績が停滞しても焦る必要はありません。
そういうものだと理解し、ぶれずに、じっくりと腰を据えて、勉強を続けることがポイントになります。
成績が停滞しても、焦ったり、あきらめたりすることなく、自分を信じ勉強を続けることです。
変に焦って、問題集を変えたり、塾を変えたりすると、上手くいくもの上手くいかないかもしれません。
また、入試のように期限が決まっている場合、この停滞期を計算に入れる必要があります。
Aさんの例でいうと、夏休み明けから勉強を始めた場合、
ブレイクスルーが間に合わなかった可能性があります。
まとめると、勉強を続けていると、勉強しても勉強しても、全く成績が変化しない時期がきます。
下手すると、少し成績が下がってしまうこともあります。
しかし、それでもめげずに、勉強を続けていくと、明けない夜がないように、いずれ、成績は再び上がり始めます。
停滞期の期間は人によって違いますし、停滞期の過ごし方によっても変わってくるようです。
期間の話をすれば、早ければ、2ヶ月くらいで停滞期を抜け出せるようですが、
長ければ、数ヶ月かかる場合もあります。
ですので、途中で我慢しきれなくなって、勉強を止めてしまう人がいます。
非常に、残念です。
継続は力なりとはよく言ったもので、
あきらめず、やり遂げた者だけが勝利をつかめるということです。
次回は、停滞期の過ごし方とブレイクスルーを考えてみたいと思います。
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