今回は、先日行われた県立入試を例年の出題傾向とも比べながら、
考えてみたいと思います。
問題と解答の速報は、こちら 理科はこちら
大問ごとに、難易度と傾向について、見ていきます。
数学は、理科と違ってワンパターンなのですが、去年と同様に大問(三)と、今年は、連立方程式の活用の問題で新しい傾向がみられました。
詳しくは、後ほど。
大問(一)
計算問題。標準問題です。普通に勉強していれば、問題なかったかと。
今年も5問になっています。
大問(二)
この問題は、小問集合なので、1問ずつ見ていきます。
1は、二次方程式。
例年ここは、因数分解か、二次方程式です。
今年も、例年通り。
因数分解できなくはないんでしょうが、解の公式を利用するのが吉でしょう。
公式を当てはめるだけなので、余裕です。
2は、まさかの平行線と角からの出題です。
なんと、小学生でも解けそうなレベルの定期テスト頻出問題。教科書の練習問題レベルです。
難易度は簡単です。
大問二の2は、非常に簡単な問題で点を取らすというのが定着しそうです。
3は、度数分布表の問題。
学習するのは、1年生。
計算しないといけないので、ちょっとうっとうしいですが、
記号問題なので、難易度は、低め。
計算に苦手意識が無ければ、問題ないかな?
4 は確率の問題。
基本問題。定期テスト頻出問題と言ってもいいかな?
ただ、確率の定期テストって、しない学校が少なくないんだよな・・・・
苦手意識がなければ、余裕です。
5は、投影図からの出題です。
投影図から、体積を求める問題。1年生の教科書レベルの内容。
普通に勉強している人は、余裕です。
6は、作図。
今年の作図は、正方形の作図。
時々、見かけるかな?程度の、あまり見かけない問題。
わかれば、難しくもなんともない問題ですが、見たことなかったら、ひらめくかどうかが勝負の分かれ目になるかな?
ひらめかなかったら、手が出なかったかも。できたかな?
7は、文章題。例年通りです。
内容は、お約束の問題。直球ど真ん中の中の中レベルの連立方程式の問題。
ただし、出題方法が最近流行りの活用系の表現。
特に難しそうな感じではないけれど、戸惑ったら、解けなかったかも。
きちんと読み取れて、ちゃんと勉強している人は、問題なかったかと。
そうでなければ、落とす問題。
大問(三)
過去は、規則性の問題が出てくる大問ですが、近年、規則性ではない問題が続いています。
もう、規則性の問題は、出ないと言い続けていますが、今年も出ませんでした。もう、出ないでしょうね。
出たとしても、いかにも規則性という問題ではなく、現実に落とし込んだ問題になるでしょう。
さて、内容は、去年同様、前半戦が会話文の空欄を埋めるタイプです。
たぶん、しばらくはこの形式で行くでしょう。
去年も書きましたが、県の学力調査、全国学力学習状況調査を真剣に解いていれば、特に問題はなかったと思います。
難易度は、教科書レベル。ただし、教科書の中では、難しい部類です。
教科書で出てきたときは、できる子はできますが、出来ない子は手も足も出ないという感じ。
ただ、入試本番ですから、普通に勉強していれば、解けるようになっておきたいレベルです。
後半戦は、問題で何が行われているのか理解できていると、少し考えると、見えてきます。
問題文から、実は、考えるべきは、aとcだけで、bについては、最後のおまけ程度に考えるだけで良いことに気が付けば、そんなに難しくありません。
ただ、2桁の計算になるので、計算苦手な人は、時間ばかりが奪われていったかも。
とばすという英断が必要だったかもしれません。
大問(四)
ブログでも触れていると思いますが、
まさかの、H27年の矢田分校過去問と同じ問題。いや、ビックリしました。
さて、本題です。例年通りの図形と関数の問題。
図形が動くタイプであること、矢田分で出るような問題ということで、
難易度は、難し目です。
さらに、あえて、文字で問題文を書いておいて、そこに実数を代入して解かせる問題なので、
矢田分で出題されたときよりもランクアップしている気はします。
とは言っても、太刀打ちできないような問題ではなかったと思いますし、
矢田分で出題されたときのような、発展的な内容は当たり前ですが、出題されていません。
大問(五)
おなじみの図形の問題です。
これも、難易度は易しいです。
証明は、よく見る証明。普通に勉強していれば出来たと思います。
2も、比較的簡単。
普通に勉強していれば、3つの三角形が全て相似であることには気が付くと思います。
そこに気が付けば、図形の向きさえそろえれば、見えてくると思います。
最後の問題は、とばすが吉ですが、これも、解けない問題ではなかったと思います。
ひねりのない、よく出題される問題です。
総括
全体的な難易度は、「とても易しい」です。
去年も簡単でしたが、さらに簡単になっている印象です。
理科もでしたが、教科書レベルか、それに毛が生えたようなものばかり。
基本的にひねりもないので、よく読んで、状況が把握できれば、簡単だったと思います。
これは難問だと感じる問題もなく、唯一、ちょっと気になるのは、四の関数の問題。
でも、これも矢田分の過去問を解いていた人は、しめしめと思ったのではないでしょうか?
全国的に見れば、新大学入試を見据えた問題が増えてきており、
愛媛県でも例外とは言えない状況ではありますが、今年も、変化が乏しいようです。
今年、気になったのは、連立方程式の問題と、三です。
それも、どこかで見た様な、出尽くされている問題なので、
理科同様、読み取れさえすれば、逆に、点取り問題となっている印象です。
理科でも書きましたが、警戒はすべきですが、対策の必要は全くないという印象です。
ただ、理科同様に、読み取りに関しては、対策が必要です。
数学も、どんな聞かれ方をしても、対応できるような読み取る力は必要です。
ただし、そこで落としても、大きな問題が無いのも現実。
県教委が子どもたちをどこに導きたいのか、イマイチ、理解できない現状です。
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